デジタル広告費の推移
ここでは、デジタル広告費の推移について解説します。2022年2月に結果が発表された調査によると、日本の広告費は全体で6兆7,998億円でした。前年比で10%増加しており、新型コロナウイルス感染症拡大の痛手を受けていた前年よりも回復していると言えるでしょう。
その大きな要因は、インターネット広告費の増加です。同調査によると、インターネット広告費は前年比で21%増の2兆7,052億円となりました。この数字は、「マスコミ4媒体」(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)の2兆4,538億円を初めて超える結果となりました。なお、2019年にはマス広告の代表と言えるテレビ広告費を超えており、それから2年でマスコミ4媒体全体より大きくなったことになります。
デジタル広告の課題と問題
ここでは、デジタル広告の課題と問題について解説します。デジタル広告は運用型広告であり、広告主が配信内容などを自由に変更でき、効果を高められます。また、ターゲティングや効果測定も、マス広告と比較して容易です。
ただ、デジタル広告で確実に効果を得るには、常に広告の配信状況を確認し、配信内容やターゲティングの改善を繰り返していくことが重要です。そのためには、正確な効果測定が前提になります。しかし、後ほど詳しく説明するアドフラウドの被害を受けると、正確な効果測定が難しくなります。これが、デジタル広告の課題と問題と言えるでしょう。
ブランド毀損とアドフラウドとは
ここでは、ブランド毀損とアドフラウドについて解説します。
ブランド毀損の意味と具体例
まずは、ブランド毀損の意味とその具体例を解説します。
1.ブランド毀損の意味
ブランド毀損とは、デジタル広告によって、かえってユーザーからの信頼を失うことを言います。デジタル広告の技術が発達している現在、広告が最終的にどのサイトに掲載されるか把握しにくくなっているのが現状です。そして、不適切なWEBサイトに広告が出稿されていると、それを見たユーザーなどからは信頼を失う恐れがあります。これがブランド毀損の意味です。
2.ブランド毀損の具体例
ブランド毀損の具体例を、以下の2つ表にまとめます。
種類 | 詳細 |
違法性があるサイトや公序 良俗に反するサイトへの掲載 | ・著作権侵害などの不正を行うサイト(例:漫画村) 【関連記事】逮捕された漫画村は、広告主からもお金を盗んでいた件。復活後の後継サイトにも注意。 ・アダルトサイトやヘイトスピーチサイトなど |
ドメインスプーフィング | ・「なりすまし」による広告詐欺 ・無駄な広告費が発生する上に、媒体が違法性があるコンテンツを取り扱っている場合には、広告主のイメージダウンにも |
その他、詳細につきましては以下記事でもご紹介しています
【関連記事】ブランディング基礎|ブランドセーフティのポイント3選【事例あり】
アドフラウドの意味と具体例
次に、アドフラウドの意味とその具体例を解説します。
1.アドフラウドの意味
アドフラウドとは、デジタル広告詐欺のことです。アドフラウドは、悪意のある無効なトラフィック(SIVT)とも言えます。アドフラウドの被害を受けると、単純に広告費用を不正に搾取されるだけでなく、デジタル広告の効果を正確に計測できなくなることも問題です。
【関連記事】【広告担当者必見】無効なトラフィック(IVT)とは?種類や対策を解説
2.アドフラウド具体例
ここでは、アドフラウドの主な手口を9つ表にまとめます。
種類 | 詳細 |
隠し広告 | ユーザーには見えない広告でインプレッションを稼ぐ |
自動リロード | 広告の自動更新でインプレッションを稼ぐ |
ドメインなりすまし | 正規のウェブサイトになりすまし |
ブラウザの自動操作 | プログラムによりブラウザを自動操作し、 インプレッションやクリックを不正に得る |
不正な広告挿入 | Web広告の勝手な差し替え |
ファーム | システム化されたボットやオペレーターにより、広告費を不正に稼ぐ |
データセンター トラフィック | ユーザーではなく、アドフラウドを行う業者のデータセンターよりアクセスして、広告報酬を得る |
クリック フローディング | 実際はクリックされていないのに、クリックがあったと偽る |
インストール ハイジャック | 不正業者がユーザーの端末をマルウェアに感染させて、行動を監視して不正を働く |
【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
アドフラウドが起こる理由とは
ここでは、広告不正が起こる理由を解説します。アドフラウドが起こる主な理由を、以下に3つ表にまとめます。
種類 | 詳細 |
収益目的 | ・アドフラウドにより、不正に広告収益を獲得 ・反社会的勢力にとっては、薬物に次ぐ2番目に大きな収入源になると言われている |
情報収集 | ・ユーザー端末にマルウェアを感染させる方法も(インストールハイジャック) ・ユーザー行動の情報収集が可能に |
競合他社による 嫌がらせ | ・アドフラウドにより違法サイトなどに掲載された広告は、ブランド毀損が発生 ・競合他社が意図的にブランド毀損を発生させている可能性も |
まとめ
本記事では、デジタル広告の現状を解説した後、アドフラウドについて解説しました。デジタル広告の市場規模は、今やマス広告のそれを上回っています。今後も市場規模の増大が予想されます。また、ターゲティングや効果測定が容易であることがメリットです。
しかし、アドフラウドの被害を受けると、広告費を搾取されるだけでなく、ブランド毀損にもつながります。また、デジタル広告を正確に効果測定することも困難になります。そのため、よりデジタル広告の効果を高めるには、アドフラウド対策は必須と言えるでしょう。少しでもアドフラウドの被害を受けていないか不安を感じたら、アドフラウド対策を始めてみましょう。
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【関連記事】アドフラウド対策ツール「Spider AF」のアドフラウド検知方法を解説!
【関連記事】アドフラウド対策ツールを利用する5つのメリット
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【関連記事】有効なリードCPAが15%改善 ポーターズ「無効なリードを95%減らせました」
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【関連記事】CPC高騰でお悩みのマーケター必見!月260万円広告費を削減し、広告改善を実現した事例をご紹介
・無効アクセス数10000件の検出とブロック
【関連記事】13日間で73万円の被害額 青山商事「導入しないという選択はない
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