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BtoB向け広告とは?成功させるポイントや手段などを解説
アドフラウドとは何かご存じでしょうか?不正広告や不正なクリックを指します。アドフラウドの被害に遭うと、広告費が搾取されてしまうため、かなりの問題です。
近年は、Web広告配信の完全自動化により、社内運用ができるようになったため、Web広告は身近なものになってきています。
しかし、便利なWeb広告は詐欺の標的にされ始めているので注意しなければいけません。「不正クリックがされていないか?」「どこのページに広告が掲載されているのか?」を確認しなければいけません。このような広告品質を計測することを「アドベリフィケーション」と呼びます。
アドベリフィケーションの一つに、広告費が無駄にならないよう、不正クリックを検知して除外するアドフラウド対策があります。実際に、どのような効果が見込めるのでしょうか?この記事では「アドフラウド」の基本について当社のアドフラウド対策成功事例を交えて解説します。
アドフラウドとは
アドフラウドとは、なにか?そして、アドフラウドがWeb広告業界において危険な理由を解説します。
アドフラウドの意味や仕組みを解説
アドフラウドとは、Web広告の配信に関する詐欺行為のことを指します。悪質業者やハッカーなどが不正な手段を用い、広告費の一部を騙し取る行為です。
その悪質な手口から、「不正広告」や「広告詐欺」とも呼ばれています。
アドフラウドの仕組みは、主に次のような流れで行われています。
- 詐欺に使用する「詐欺サイト」を作成する。
- 「詐欺サイト」にボット・ファーム・リロード・トラフィックエクスチェンジなどを仕込んで稼働させる。
- その結果「詐欺サイト」内のimp(インプレッション)・CTs(クリック数)・インストール数などが不正に水増しされて計上される。
- 3の「詐欺サイト」内において、不正に計上された成果に対して、広告主から広告費が支払われる。このとき、大半の広告主は不正行為に気付いていない。
悪徳業者やハッカーは、このように広告料が支払われる仕組みを悪用し、不正に金銭を得ています。
アドフラウドが危険な理由
アドフラウドが恐ろしいのは、詐欺の被害に広告主が気付きにくいという点が挙げられます。まったく気付かず、長い期間にわたって不正に広告費を騙し取られている企業も少なくありません。運良く気付いたとしても原因の特定や、被害を食い止めるのは困難です。
しかし、アドフラウドを放置すれば、広告費が圧迫されるだけでなく、本来届けられるはずのユーザーへ広告が表示されないようになります。成果の上がらない不正広告に対して、広告費を払い続けるのはビジネスにおいて大打撃です。
つまり、アドフラウドの被害に遭うと、余計な広告費を払わされると同時に、新規契約や売上向上の機会を逸することになるでしょう。
アドフラウドの種類
アドフラウドの代表的な手法は次の3種類です。
- 隠し広告
- ブラウザの自動操作
- 不正な広告挿入
それぞれ詳しく解説します。
隠し広告
隠し広告とは、ユーザーに見えないように広告を配置し、広告の配信数を水増しする手法です。
その中でも、使用されている手法は主に次の3つ。
- 広告を見えないほどの小さなスペースに押し込める
- 広告を透明にして表示させる
- 広告をピクセル状態で表示させる
いずれの手法も広告は、ユーザーの目に触れていないにもかかわらず、表示されたと認識されてしまいます。そのため、広告主は成果の出ない広告のために、無駄な広告費を払うことになるのが問題です。
ブラウザの自動操作
ブラウザの自動操作とは、ブラウザ機能をbotによって自動で動かし、ページ閲覧などを不正に操作する手法です。
botプログラムはページ閲覧の偽装だけでなく、広告を何度もクリックするタイプや、一定の期間ごとに広告をクリックするものもあります。
また、自動で広告主のサイトにアクセスし、リターゲティング広告を表示させるタイプのbotなど、様々なタイプが存在します。
不正な広告挿入
不正な広告挿入は、ブラウザのツールバーや拡張機能を操作し、ユーザーが閲覧しているサイトに表示された正常な広告を、不正な広告に差し替えて不当に利益を得る手法です。
元々表示されていた正常な広告が表示できなくなるため、そちらの広告主にも被害が及ぶこともあります。
他にも、既存の広告に不正広告を重ねて挿入したり、広告の存在しないページに広告を挿入したりする手法なども。このアドフラウドは、広告主ではなく広告メディア側が被害を受けるというのも特徴です。
今回解説したアドフラウド以外にも、悪徳業者やハッカーが使う不正な手法はいくつもある上、常に新しい手法を編み出しているため対策は難しくなっています。
アドフラウドの手口について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
【関連記事】ネット広告詐欺であるアドフラウドはどのような手口で行われる?その手法9つ
アドフラウド対策の成功事例
成功事例1.「ROAS」「CPA」「ROI」の改善効果
5,000万ダウンロードを突破したニュースアプリ「SmartNews」は、新規ユーザーの獲得を狙うために、Web広告を利用しています。新規ユーザーの獲得単価を測定して、広告運用の効率化を図っていました。
過去にCPI広告を行った際にインストールの50%以上がアドフラウドと疑われる事象が発生しました。CPI広告を行うにはアドフラウド対策は必須と考え、Spider AFを導入しました。検知した不正クリックを除外していくことで、新規ユーザーの獲得単価は低くなり、成果としてROAS160%となり、大幅な改善が実現しました。
【関連記事】リスクを最小限に抑えCPIメニューにチャレンジ!ROAS160%改善したアドフラウド対策?
成功事例2.アドフラウド対策によって構築できた守りの体制とROAS改善
代理店まかせの運営からインハウスを強化するにあたり、アドフラウド(広告詐欺)対策ツールを検討するようになりました。自身で広告運用をしている限り問題はなさそうに思えたものの、実際にSpider AFの無料トライアルで調べてみたところ、アドフラウドが発生していることを認識して驚きました。
積極的な広告・マーケティング展開を攻めと捉えるならば、アドフラウド対策は広告運用の守りです。より積極的に消費者の方に弊社の価値を届けるためには、この守りを固めることが重要です。弊社では守りの体制を固めるために、Spider AFを活用しています。
Spider AFの導入で、ROASも改善しました。CPAは、30%改善が見られています。これは広告代理店の利用からインハウスに切り替えたことも理由の1つですが、Spider AFによって無効な配信を止めたことも要因として捉えています。
【関連記事】アドフラウドを防止し、攻めのインハウスマーケティング体制を実現できた理由?
成功事例3.アドフラウド調査時間の短縮
成果報酬型の広告配信サービスを提供しているアイモバイルアフィリエイトは、アドフラウドの被害に遭っていることが判明して、新規案件の受注が難しくなってしまったのです。そのため、アドフラウド調査・対策を自社で行っていました。
アドフラウド調査には莫大な時間をかかっており、業務負荷が大きくなったため、アドフラウド対策のアウトソーシングを利用。
プロにアドフラウド調査・対策をお任せすることで、今まで発見できなかったアドフラウド(広告詐欺)が発見できるようになり、調査時間の短縮に成功しました。タイムリーな媒体のアドフラウド精査が行えるようになり、広告主から信頼を獲得しています。
【関連記事】[ SpiderAF導入事例 ] データの可視化により不正調査の時間が1/4へ! 株式会社アイモバイル
アドフラウド対策を依頼するメリット
アドフラウド対策は自社でも行えますが、専門知識が必要になります。また、Web広告の規模が大きくなると各工程が大変になっていくでしょう。そのため、アドフラウド対策を専門とするセキュリティ会社に相談をしてみてください。ここでは、アドフラウド対策を依頼するメリットについて解説します。
1.Web広告の効果改善ができる
Web広告運用で効果が見込めない場合は、不正クリックによって広告費が消費されている可能性があります。アドフラウド対策を行うことで、Web広告の効果が改善されるケースは多いです。そのため、Web広告で効果が得られずに悩んでいる方は、アドフラウド精査してみることをおすすめします。
2.最新の不正手口の対策が行える
アドフラウド(広告詐欺)の手口はさまざまです。大きく分類すると「ハッカー」「ボット」「感染した消費者の端末」から不正クリックはされます。手口は巧妙化してきており、毎年、トレンドは異なります。これらのトレンドを理解した上でアドフラウド対策を行わなければいけません。しかし、アドフラウド対策を専門とするセキュリティ会社に依頼をすれば、最新手口の対策まで行ってもらえます。
3.カウセリングが受けられる
アドフラウド対策を依頼できるセキュリティ会社は、アドフラウド対策だけではなく、カウセリングも行ってくれます。Web広告運用の現状、アドフラウド対策の効果など。そのため、Web広告効果を見直したい方におすすめです。
また、どのような手口で不正クリックされているかを教えてもらえるため、セキュリティ知識も身につきます。社内で運用しているWeb広告の健全化のために、専門業者に依頼することをおすすめします。
アドフラウド以外の主な不正広告
Web広告業界において、ブランドセーフティとビューアビリティはアドフラウドと同様、解決に向けて検討すべき問題です。ここでは、ブランドセーフティとビューアビリティについて、詳しく解説します。
ブランドセーフティ
ブランドセーフティとは、不適切なサイトやコンテンツに広告が掲載される問題を指します。売上の向上を目的としてプロモーションを行っても、被害に遭うと逆効果です。
広告主の意図とは関係なく広告が掲載されてしまうため、気が付かないうちにブランド毀損へ繋がっているケースがあります。
<ブランド毀損の恐れがある広告の組み合わせ例>
サイト・コンテンツの例(注意:サイトやコンテンツ自体は問題がないこともあります)掲載される広告の例水難事故のニュースヨット・水上バイク・サーフィンなどマリンスポーツ関連の販売アダルトコンテンツ飲食店やアパレルなどのイベント告知乳児や幼児専門のECサイトアルコール・タバコの販売ベジタリアンの交流サイト食肉・魚介類の販売
その他、勝手に反社会勢力が運営するサイトやコンテンツへ広告を出されてしまうと、広告費が反社会活動への資金提供として支払われることになります。
その結果「反社会勢力のスポンサー」と、消費者が疑念を抱いてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
ビューアビリティ
ビューアビリティとは、ユーザーは広告を見ていないのに、見たものとしてカウントされる問題を指します。正確には配信インプレッション全体の中で、実際にユーザーがその広告を閲覧できる状態にあった、インプレッションの占める割合のことです。
一般的に、ビューアブルインプレッションにカウントされる条件は「広告の50%以上の範囲が連続して1秒以上連続で表示される」と決められています。
しかし、多くのユーザーは、下部エリアに表示されている広告までたどり着く前に、ページから離脱することが大半です。この時、画面下部に掲載している広告は、ユーザーが見ている画面に表示されていません。
にも関わらず、広告はファストビューの時点で掲載されたことになるため、画面に表示されていなくても、課金されてしまいます。
ビューアビリティとはこのような問題を解決し、適切な広告配信を行った際のパーセンテージを指します。
※ビューアビリティの計算式
ビューアビリティ(%)=ビューアブルインプレッション数÷インプレッション数
アドフラウド対策は必須
従来はWeb広告の出稿をすれば、効果が得られるものでした。しかし、アドフラウド(広告詐欺)が増えてきており、不正クリックによる広告費の消費がされているのです。
目的を持って、アドフラウド対策をすれば、正規のユーザーからのアクセスが集まり、広告効果が改善されるかもしれません。また、社内情報を守るためのセキュリティ面からも、アドフラウドに関する知識を持っておきましょう。
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◆広告効果が出ないのはアドフラウド(広告詐欺)が原因かも
広告運用は様々な効果検証が必要となってきます。ただ、どんなに見直しを行っても効果が出ないことがあります。
もしかしたら、それはアドフラウド(広告詐欺)が原因かもしれません。
アドフラウドは広告主から不正に広告費を搾取し、その企業の広告費の流入先が実は反社会勢力に流れている可能性も。
実際にアドフラウドどのような手口かは以下の記事をご覧ください
【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
▶︎▶︎アドフラウド(広告詐欺・広告不正)って何?◀︎◀︎
そもそもアドフラウドって何?企業にとってどんな影響があるの?と疑問にお持ちですか?
そのような方に向けたウェビナーを開催しました。
サクッとアドフラウドについて知りたい方は以下オンラインコンテンツをご覧ください。
【推定年間被害額1000億円超え】 広告効果を劇的に悪化させるアドフラウド
▶︎▶︎2024年アドフラウド調査レポートを公開しました◀︎◀︎
Spider Labsの最新アドフラウド調査レポートを公開しました。
今回のSpider AFでの調査では2023年の1年間で解析したウェブ広告の29億2,500万クリックのうち、約4.9%にあたる1億4,332万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ71億6,625万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております。
他にも新たに検出されたアドフラウド被害事例や、詳細数値が無料でご覧いただけます。
ぜひ以下リンクよりご覧ください。
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