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アドフラウド対策ツールの費用対効果|導入前の見積もり方と判断基準

アドフラウド対策ツールの費用対効果|導入前の見積もり方と判断基準
アドフラウド対策ツールの費用対効果を、導入前に見積もる手順を解説します。検知結果と実際の支出削減を分け、料金や運用工数も含めて判断します。「意味がない」と感じる理由や、無料診断で分かる範囲も確認できます。
目次

アドフラウド対策ツールの費用対効果は、総費用と支出削減の見込み、工数の変化で判断します。広告詐欺(アドフラウド)は、広告費を不正に消費させる行為です。導入費用を回収できるかは、無効なクリックなどの検知件数だけでは分かりません。「意味がない」かどうかの判断軸は、2つ目の節で整理します。

【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ

この記事の結論
  • 費用対効果は、総費用と支出削減の見込み、工数の変化で評価します。同じ期間にそろえ、工数換算と実際の支出は分けて見ます。
  • 検知件数に単価を掛けても、削減額とは限りません。必要な項目が未算定なら、採算は確定できません。
  • 無料診断で検知状況を確認します。正式な見積もりと運用工数をそろえ、導入を判断します。

アドフラウド対策ツールの費用対効果は、導入前にどう見積もる?

対象媒体と期間をそろえ、総費用と見込める便益(支出削減の見込みと工数の換算額)を比べます。支出削減を見積もる根拠がない項目は「未算定」とし、採算の確定を保留します。

総費用と運用の工数をそろえる

料金だけでなく、オプションや設置作業、外注・保守の費用も集めます。年払いの月額換算と、契約期間全体の総額は別の数字です。評価期間に対応する費用と、実際の支払額・支払時期を整理しましょう。

料金の体系は、月額固定か広告費に応じた従量かなど製品ごとに異なります。比較のときは、同じ評価期間の総額にそろえます。料金の例として、Spider AFのPerformanceプランは年払いで月額換算30,000円〜です。月払いは37,500円〜です。

出典:Spider AFの料金

この記事では、総費用をC、工数の換算額(定常作業の増減を金額にしたもの)をHと表します。初期の社内作業の換算額はCに含め、定常作業の増減はHで評価します。同じ作業をCとHの両方に計上しません。

検知結果と、クレジット・支出削減を分ける

無効なトラフィックを検知・除外することと、請求額が減ることは別です。次の項目を分けて記録すると、何を効果として評価するかが明確になります。

項目 何を表すか 何で確かめるか
検知・除外無効なトラフィックの検知や除外の状況です。検知記録や除外設定を確認します。
クレジット(請求額の調整)Google側が無効と判断したクリックなどへの請求額の調整です。媒体側の調整内容と請求明細を確認します。
支出削減同じ広告目標・成果の水準で比べた、請求額の減少です。調整を反映した請求額と配信条件を照合します。
工数短縮定常作業にかかる時間の減少です。作業時間の記録を導入前後で比べます。

Google広告は、無効と判断したクリックを請求前に自動で除外します。請求後に見つかった無効なクリックなどには、クレジット(請求額の調整)で対応します。クレジットは、現金の払い戻しではありません。第三者のツールは、Googleがすでに除外したクリックも検知することがあります。そのため、検知件数がそのまま請求額の調整になるわけではありません。

出典:無効なトラフィックについて(Google広告ヘルプ)

支出削減がゼロの場合も含めて採算を確かめる

この記事では、支出削減の見込みをSと表します。Sは、導入しない場合と導入した場合の想定請求額の差です。同じ広告目標と成果の水準を満たす条件で、差を見積もります。

無料診断の検知結果だけでは、Sを確定できません。手順は次の表の④で示します。見積もりの根拠がない場合は「未算定」とし、ゼロとは区別します。

工数が減っても、人件費の支払いが減らない場合があります。その場合のHは、空いた時間を別の業務に回せる価値を金額に換算したものです。追加で払う費用だけで見る場合(追加支出ベース)は、人件費が減らない分の工数短縮は便益に入れず、0円として扱います。

次の図と表で使う記号は、Cが総費用、Sが支出削減の見込み、Hが工数の換算額です。評価差額は、便益(S+H)から総費用Cを引いた額です。この差額がちょうど0になる点が採算ラインで、0以上なら採算が取れる見込みです。

アドフラウド対策ツールの費用対効果を見積もる流れの図。総費用(C)・支出削減の見込み(S)・工数の換算額(H)を同じ期間でそろえ、評価差額=S+H−C で採算ラインを確かめる
手順 何を集めるか どう計算するか
① 対象と期間を決める対象媒体・評価期間・広告目標・必要な成果の水準初期費用と継続費用を分け、同じ評価期間にそろえます。税込・税抜もそろえます。短い診断期間の結果を、契約期間全体には広げません。
② 総費用Cを出す料金・オプション・継続する外注費や保守費・初期の社内作業導入に伴う追加費用を足します。初期の社内作業はC、定常作業の増減はHで扱い、重ねて数えません。
③ 診断で状況をつかむ対象媒体・計測期間・検知件数・媒体側の課金や調整の状況検知件数は状況の把握に使います。検知結果だけで、課金された被害額や削減できる額は確定できません。
④ 支出削減の見込みSを置く導入しない場合と導入した場合の想定請求額(媒体側の調整を反映)同じ広告目標・同じ成果の水準で差を出します。予算の縮小や配信停止による減額は別です。根拠と条件を書き、支出が増える場合は負の値にします。
⑤ 工数の換算額Hを出す導入前後の定常作業時間・社内の時間単価(導入前の時間−導入後の時間)×時間単価です。導入後の確認作業も含めます。工数が増える場合は負の値です。
⑥ 採算ラインを確かめる総費用C・支出削減の見込みS・工数の換算額Hの根拠と、未算定の項目評価差額=S+H−Cです。評価差額が0以上なら、採算が取れる見込みです。必要な支出削減額の目安はC−Hです(HがC以上なら、支出削減が0円でも採算が取れる見込みです)。未算定はゼロと区別し、必要な項目が未算定なら採算は確定しません。
⑦ 追加支出ベースの差額も分けて見るCのうち実際に支払う費用・支払時期S−(Cのうち実際に支払う費用)を、評価差額とは別に示します。人件費の支払額が実際に変わる場合は、その増減も加えます。現金の収支として示すなら、支払時期もそろえる必要があります。
⑧ 成果の価値は別に評価する同じ予算で成果が増える場合の変化売上やROAS(広告費に対する売上の割合)の変化を、そのまま便益には足しません。成果の価値も、未算定ならゼロと区別します。
⑨ 導入後に確かめる請求額・作業時間・予算・入札・配信条件の変化見込みと実績を比べます。前後の差をすべてツールの効果とはみなしません。

次の計算例には、説明用の仮の数字を使っています。当社の料金や実績を示すものではありません。

同じ評価期間で、総費用C=6万円・工数の換算額H=1万円と仮定します。採算には支出削減S=5万円が必要です。支出削減が0円なら、評価差額=0+1万−6万=マイナス5万円です。マイナス5万円には工数換算(H)が含まれるため、現金の収支は別に確かめます。

参考ROI(投資収益率)は、次の式で計算します。

参考ROI=(S+H−C)÷C×100

Cが正の値で、必要な項目を算定できた場合だけ示します。工数換算を含むため、現金だけの収益率ではありません。

見積もりでは、次の計算を避けましょう。共通する誤りは、検知や推定の数字を実際の請求額の変化と混ぜることと、同じものを二重に数えることです。

根拠なく削減額やROIとして使ってはいけない計算 なぜ使えないか
検知件数×平均クリック単価=削減額検知されたクリックの課金状況や、実際の請求額の変化を反映できません。
月間広告費×不正率=自社の損失額その不正率が、実際に課金された自社の被害の割合を示すとは限りません。
自社の検知率×広告費=削減額検知された割合と、削減できる支出の割合は別です。
推定損失額÷ツール費用=ROI推定損失額は導入後の便益ではなく、総費用を差し引く計算にもなっていません。
請求額の減少に、反映済みのクレジットを足す請求額に反映済みの調整を、もう一度数えることになります。
広告の再配分額を支出削減に足す別の配信先で使う広告費は、支出削減ではありません。
導入作業をCとHの両方に計上する同じ初期作業を二重に評価する計算です。
同じ作業の外注費と時間換算額を重ねる同じ作業の負担を、費用と時間の両方で数えてしまいます。
月額・年額・診断期間の数字を混ぜる評価期間が異なるため、費用と便益を比較できません。
未算定をゼロに置き換えて採算確定とする分からない状態と、影響がないと見積もれた状態は別です。
工数や支出の増加をゼロに切り上げる導入による負担の増加を隠し、採算を過大に評価してしまいます。
請求額の前後差をすべてツールの効果とする予算・入札・配信条件などの変化による影響を分けられません。
売上増や再配分による成果を重ねて便益に足す売上はそのまま便益ではなく、同じ成果を二重に数えるおそれもあります。

【関連記事】【Google広告返金ガイド】不正クリックによる被害の返金事例や返金申請方法を詳しく解説

\自社の被害状況を確かめる/ Spider AFの無料診断に申し込む

無料診断はタグ設置後に始まり、3日〜2週間程度で被害状況が分かります。診断中はブロック機能が作動しません。

アドフラウド対策ツールは「意味がない」は本当?

基本的には意味があります。ただし、費用に見合うかは広告の状況で異なり、検知件数だけでは判断できません。意味がないと感じやすいのは、媒体側の対策で足りると考える場合、検知が少なく効果が見えない場合、予算を使い切るので支出が減らない場合の3つです。まずは無料診断で、被害額の目安を含む被害状況を確かめましょう。

広告媒体の対策があることも踏まえて判断する

Google広告にも、無効なクリックへの対応があります。Google広告の対策があるだけでは、ツールが不要とも必要とも断定できません。

判断の出発点は、媒体の対策のあとに残る無効なトラフィックや手間です。自社で確かめたい無効なトラフィックや、除外にかかる手間があるかを整理します。検知の精度や誤検知をどう確かめるかも、導入前の確認事項です。

検知が少ない、またはゼロの場合は、被害が小さい可能性を示す材料になります。ただし、対象媒体や計測期間が十分かも確認しましょう。

予算を使い切る場合は、支出削減と分けて評価する

同じ予算を使い切る場合、広告費の支出は減りません。それでも、同じ予算で成果が増える可能性はあります。

ただし、売上やROASの変化をそのまま便益に足すことはできません。成果の価値を便益に含める必要があるのに未算定なら、全体の採算は確定できません。根拠のある便益が費用に届かなければ、導入を見送る判断も選択肢です。

【関連記事】アドフラウド対策ツールの精度を確かめる5つの手順|誤検知のリスクと導入前の注意点を解説

導入の6つのメリットを、評価できる形で整理する

期待するメリットと、導入後の確認方法を整理します。6つのメリットは、金額に足し合わせて削減額としては扱いません。それぞれ、導入後に確かめられる形で見ます。

メリット 期待すること 導入後に何で確かめるか
広告費への影響同じ成果の水準で、支出を抑えられるかを評価します。請求額と成果、配信条件を合わせて確かめます。
工数の短縮確認や除外にかかる時間の短縮です。導入後の確認作業も含め、作業時間を比べます。
検知結果を判断に役立てる無効なトラフィックへの対応を考える材料にします。検知内容と対応記録を確認し、検知件数と削減効果は分けます。
ROASへの影響を確認する広告費に対する売上の変化を把握します。成果の変化は別に検証し、予算や配信条件の変化も確認します。
データ収集の改善必要な対象・期間の検知データを、運用の判断に使えるようにします。必要な対象・期間のデータを判断に使えたかを確認します。
社内で導入の必要性を説明しやすくなる費用と便益の根拠を、社内で共有しやすくなることです。見込みと実績、未算定の項目を社内で説明できるか確かめます。

無料診断で、導入判断に必要な材料をそろえる

無料診断は、自社の被害状況をつかむために使います。診断中はブロックしないので、ブロックによる支出削減はこの期間には確かめられません。

Spider AFの無料診断は、申し込み後にタグの設置を終えてから始まります。

出典:Spider AFのアドフラウド対策

診断で分かる被害額の目安は、契約後に削減できる額ではありません。診断結果と正式な見積額、社内の運用工数を合わせて確認し、導入判断に備えましょう。

未算定が残る場合は、ツールの提供会社に正式な見積もりと適用条件、運用工数の見込みを確認しましょう。料金に付く「〜」は最低額の表示で、自社の規模にも当てはまるとは限りません。自社で担当する作業も整理します。

契約前に、導入後に測る請求額・作業時間・成果を決めます。検証期間と配信条件、継続の判断基準もあらかじめ決めておきましょう。

【関連記事】アドフラウド対策ツールおすすめ7選比較|選び方・料金・機能を徹底解説

まとめ

費用対効果は、自社の総費用と支出削減の見込み、工数の変化をそろえて判断します。未算定の項目があれば、見積もりの根拠にする請求明細や作業時間の記録を集めましょう。

導入後は、見込みと実績を比較します。期待した効果が出なかった場合も、あらかじめ決めた条件で、継続・見直し・終了を判断します。

\自社の被害状況を確かめる/ Spider AFの無料診断に申し込む

無料診断はタグ設置後に始まり、3日〜2週間程度で被害状況が分かります。診断中はブロック機能が作動しません。

よくある質問

Q1. アドフラウド対策ツールの費用対効果は、導入前にどう見積もればよいですか?

対象と期間をそろえ、総費用と支出削減の見込み、工数の変化を比べます。無料診断で被害状況を確かめ、分からない項目は未算定として扱います。

Q2. アドフラウド対策ツールは意味がないと聞きましたが、本当ですか?

基本的には意味があります。ただし、費用に見合うかは広告の状況で異なります。検知件数だけでは価値を判断できないため、まずは無料診断で、被害額の目安を含む被害状況を確かめましょう。

Q3. 検知件数に平均クリック単価を掛ければ、削減額が分かりますか?

その計算だけでは、実際の削減額は分かりません。検知・除外、媒体のクレジット(請求額の調整)、請求額の変化を分けて確かめます。

Q4. 無料診断だけで、導入後の費用対効果まで確かめられますか?

無料診断だけでは、導入後の費用対効果までは確かめられません。無料診断は、被害状況をつかむ材料になります。Spider AFは診断中にブロックしないため、ブロックによる削減効果は確かめられません。

Q5. Spider AFの料金と、無料診断の結果が出るまでの目安を教えてください。

Performanceプランは年払いで月額換算30,000円〜、月払いで37,500円〜です。無料診断はタグの設置が終わってから始まり、3日〜2週間程度で被害状況の結果が出ます。

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