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広告の基礎|コンバージョンタグを活用した測定方法と仕組み
WEB広告を出しているWEBサイトでは、コンバージョン最大化は重要なポイントです。
また、コンバージョンタグにより、コンバージョンを定量的に測定できます。
そのため、WEB広告を出しているWEBサイトでは必須と言えるでしょう。
ただ、その仕組みやメリット・設置方法を詳しく理解していない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、コンバージョンタグの仕組みや設置方法などを解説します。
コンバージョンタグを解説する前にコンバージョンについて解説
ここでは、改めてコンバージョンの基礎知識について解説します。
マーケティングの基礎|コンバージョン(CV)の意味
コンバージョン(conversion)は、「転換」や「変換」を意味します。
ただし、マーケティング用語では、WEBサイトを運営する際のゴールを意味します。
具体的には企業によってコンバージョンは異なりますが、主に以下の内容を指すことが多いです。
<代表的なコンバージョン例>
- 商品購入
- 問い合わせ
- 資料ダウンロード
- コール (電話)
- 会員登録
など
WEBサイト運営において各企業によって設定されたコンバージョンの最大化は重要なポイントです。
因みに、似たような言葉でコンバージョンレート(CVR)という言葉があります。
具体的には「顧客転換率」を意味し、広告や検索を通じて、Webサイトに訪問してきたユーザーが目標行動に至った割合を示す指標です。
CVRに関して詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】CVRとは?ネット広告において最重要指標について理解する
代表的なコンバージョン指標を表す4種類
次に代表的なコンバージョン指標の種類は以下の通りです。
ユニークコンバージョン
広告1クリックに対し、何度コンバージョンしても1件とカウント
総コンバージョン
広告1クリックに対し、コンバージョンした分だけカウント
クリックスルーコンバージョン
広告をクリックし、WEBサイトを訪問したユーザーがそのままコンバージョンした件数をカウント
ビュースルーコンバージョン
広告を閲覧したもののWEBサイトには訪問せず、後に自然流入やSNSなどを経由してWEBサイトには訪問しで、コンバージョンした件数をカウント
注意が必要なコンバージョン指標
ここでは、注意が必要なコンバージョン指標を2つ解説します。
1.戻りコンバージョン
戻りコンバージョンとは、広告アカウントでコンバージョンした日と、実際にコンバージョンした日とが異なるコンバージョンを意味します。
これは、広告への最初のクリックから30日後、もしくは任意の計測期間内である場合、最初のクリックが行われた月のコンバージョンとして見なすことで発生します。
2.重複コンバージョン
重複コンバージョンとは、Google広告やYahoo!広告など、複数の広告メニューに接触した後にコンバージョンしたことを意味します。
この場合、計測上は4つの広告メニュー全てでコンバージョンが発生します。
しかし、実際にコンバージョンした広告メニューのうち1件でしか、本当のコンバージョンはありません。
これでは、実際の顧客データと広告の計測上のパフォーマンスとで、ズレが生じます。
ラストクリックの参照元を確認するなど、ズレをなくすための対策を講じましょう。
コンバージョンタグとは?仕組みとともに解説
この章からコンバージョンタグの意味とその仕組みを解説します。
コンバージョンタグの意味
コンバージョンタグとは、広告におけるコンバージョンを測定するために設置するタグ※のことです。
WEB広告を出しているWEBサイトにおいて効果測定は重要であり、WEB広告を適切に運営するには、コンバージョンタグは必須です。
※タグ:ページを表示させるためのHTMLファイルに書かれている命令の一つ一つ
コンバージョンタグで広告の効果測定をする仕組み
コンバージョンタグは、以下の順番で広告の効果を測定します。
- コンバージョンタグをサンクスページ(コンバージョン完了ページ)に設置
- ユーザーが広告経由でWEBサイトを訪問し、商品を購入
- ユーザーがサンクスページに到達
- 広告が効果を発揮したと判定。コンバージョンタグがコンバージョンをカウントする
コンバージョンタグを設置するメリット
コンバージョンタグを設置するメリットは3つです。
1.広告の費用対効果がわかる
WEB広告戦略を考えるには、費用対効果を正確に計測することが必要です。
コンバージョンタグを設置することで、広告のコンバージョンを計測して広告の費用対効果がわかるのです。
これにより、もし複数の広告を運用しているのであれば、それぞれ戦略を立てることが可能となります。
例えばAとBという二つの広告を運用していたとします。
片方の広告の費用対効果が高いのであれば、そちらに注力しもう片方は配信を減らしたり、訴求ポイントやデザインなど内容の見直しを行う。
このように戦略を立てることが必要となります。
広告のABテストに関しては以下記事をご覧ください。
【関連記事】PPC広告のパフォーマンスを向上させるA/Bテストとは?
2.ログ計測ができる
例えば、実際に広告出稿していた時、思ったような効果が出なかったとします。
その時、他社サービスを使用してログ計測を行うと、より具体的な効果測定が可能となります。
ちなみに、Spider AFでは提供している専用のタグを設置していただくと、アドフラウドの計測が可能となります。
計測が可能となるとどの場所でどのように広告不正が受けていたか判別できます。
このように企業に合わせたカスタマイズすることによって、最適な広告運用が可能となります。
3.自動入札を導入できる
自動入札とは、機械学習されたツールを用いて、自動で入札単価を調節してくれる機能です。
この機能によりオークションごとに最適な入札単価を設定してくれます。
ただ、自動入札の精度を高めるには、コンバージョンに関するデータを正確に計測することが必須であり、コンバージョンタグが必要となります。
なお、機械学習には一定の期間が必要で、機械学習を開始してからおおよそ2週間はさほど自動入札効果は期待できません。
ただ、データが蓄積されて機械学習の精度が高まれば、成果が上がってくるでしょう。
Google広告におけるコンバージョンタグの種類と設置方法
ここでは、Google広告におけるコンバージョンタグについて解説します。
グローバルサイトタグ
グローバルサイトタグは、以下の役割を果たします。
- WEBサイトに訪れたユーザーの情報を取得
- ユーザーがクリックした広告の情報を取得
グローバルサイトタグは、広告アカウント1つに1種類です。
同一広告アカウントであれば、1つのグローバルサイトタグでどんなコンバージョンも計測できます。
グローバルサイトタグは、WEBサイトの全てのページに挿入することが原則です。
また、HTMLでは<head>と</head>の間に設置します。
イベントスニペットタグ
イベントスニペットタグは、コンバージョン測定の最後に作動し、WEB広告で獲得したコンバージョン数を計測します。
これにより、購入数や申し込み数を計測できます。
WEBサイトにサンクスページを作成しておき、それが読み込まれたらコンバージョンをカウントする形がベストです。
他にも顧客がどのような経路でコンバージョンに至ったか計測できる方法があります。
一つの例として、アトリビューションモデルというものがあります。アトリビューションモデルに関しては以下記事をご覧ください。
【関連記事】Google広告のアトリビューションモデルとは?6種類のモデルの特徴を解説!
Yahoo!広告におけるコンバージョンタグの種類と設置方法
ここでは、Yahoo!広告におけるコンバージョンタグについて解説します。
サイトジェネラルタグ
サイトジェネラルタグ(コンバージョン測定補完機能タグ)は、以下の2つの役割を果たします。
- 1st party Cookie(WEBサイト運用者が発行するCookie)を作成
- 各トラッキングタグ(ユーザー行動を追跡するためのタグ)情報の統合的管理・実行
サイトジェネラルタグは、以下のとおりHTMLの<head>タグ直後に入れることで効果を発揮します。
<head>サイトジェネラルタグ
また、メリットとしてWEBページのITP対策ができます。
このタグを設置をすることで、サードパーティーCookieがファーストパーティCookieに変換されるため、近いうちに廃止されると言われている「サードパーティCookie問題」に対応すると言われています。
【関連記事】【2022年最新版】GoogleサードパーティCookie提供廃止の影響とは?代替と考えられるTopicsとは?
コンバージョン測定タグ
コンバージョン測定タグをWEB広告に設置すると、ユーザーがコンバージョンアクションを起こした時に、以下の役割を果たしてくれます。
- そのWEB広告経由のユーザーか判定
- そのWEB広告経由のユーザーと判定した場合は、それをコンバージョンとしてカウント
同一アカウントであっても、広告メニューが異なる場合は別々にコンバージョン測定タグを設置しましょう。
サイトリターゲティングタグ
サイトリターゲティングタグは、Yahoo!広告でリマーケティング(一度WEBサイトを訪問したユーザーの追跡)するためのタグです。
これを適切に設置することで、ターゲットリストを蓄積して広告施策にリマーケティングを取り入れられるようになります。
ただ、タグ設置の順番を適切に行わないと、適切に計測できなくなることに注意が必要です。
【関連記事】Google広告のリマーケティングとは?活用すべき3つの理由を解説!
まとめ
本記事では、コンバージョンタグの仕組みや設置方法などを解説しました。
コンバージョンタグをサンクスページに設置することで、広告の費用対効果がわかる上に、自動入札を導入できます。
また、Google広告とYahoo!広告での違いも理解しておくとよいでしょう。
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【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
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