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PPC広告のパフォーマンスを向上させるA/Bテストとは?

PPC広告のパフォーマンスを向上させるA/Bテストとは?
「PPC(Pay Per Click)広告」のコンバージョンを向上させるためにどうすれば良いのか頭を悩ます事ではないでしょうか。その時試してほしい施策が“A/Bテスト”。この記事ではPPC広告を効果的に行い、正しく施策が行われるか判断できる方法に関してご紹介します。
目次

広告運用を行なっている際、アカウントが停滞する原因となる潜在的な問題を未然に防ぐために行う施策として「テスト」を行うことが良いと言われています。その中でも「A/Bテスト」は、多くのマーケティング担当者が実施している有名なテスト方法であり、さらにPPC広告を実行する際に最善の結果を得るために使用されます。

この記事では、PPC広告のパフォーマンスを向上させるための「A/Bテスト」についてご紹介し、実施する際に注意すべきいくつかのポイントを分解して説明します。

因みにPPC広告について詳しく知りたい場合は以下記事をご覧ください↓

【関連記事】PPC広告とSEOの違いとは?それぞれのメリットや選び方を解説!

PPC 広告(クリック課金型広告)のA/Bテストとは?

PPC広告(主にリスティング広告を指すことが多い)のA/Bテストは、異なる2つの変数(主に画像やテキスト やLPなど)をそれぞれ互いに比較します。例えば、2つクリエイティブがあったとしてどちらが良いのか検証したい場合が出てきます。A/Bテストでは広告グループ内で2つをテストすることができ、最も多くのコンバージョンを得たクリエイティブがより「良い広告」とみなされるのです。このA/Bテストは一見無駄と思われるステップでも、将来を見据えたマーケティングにおいて努力を無駄にしないためにとても必要なことです。

試すべき6つのA/Bテストについて

PPC広告のA/Bテストは複数あり、実際はどれを試すべきは中々理解しにくいと思います。今回は広告主やマーケティング担当者が注目すべきPPC広告のA/Bテストを6つリストアップしてみました。自社の運用と照らし合わせてご確認ください。

1.キーワード挿入機能(DKI)

PPC広告のA/Bテストで最も有名なテストの一つとして「キーワード挿入機能(DKI)」があります。これは、例えば検索者が「青い雪用のブーツ」を検索窓に入力したとします。そうすると広告では「青い雪用のブーツ」と検索クエリに合わせて広告をカスタマイズすることができる機能です。つまりこのテストでは広告機能の見出しとコンテンツが一致しているかどうか確認します。ユーザーもGoogle広告側も自社が提供するコンテンツをもとにどのようなコンテンツになるかを把握する必要があります。

ここでは複数の異なったクリエイティブからどのキーワードが他のキーワードと比較してより良いパフォーマンスが現れるか確認します。これは編集や追加するキーワードが多すぎる場合に有効なオプションと言われています。DKIテストを通じて一連のキーワードをテストし、どのキーワードが最も多くのコンバージョンをもたらすか判断するだけで広告運用の効果が改善されます

2.Google広告、Yahoo!広告それぞれの「見出し」

Google広告では「広告見出し」、Yahoo!広告では「タイトル」とそれぞれ名称は異なりますが、見直す事でユーザーが自社のウェブサイトに直接流入してくる可能性が高くなり、かつCVRも改善されます。。その為自社ページのターゲットに合った適切なユーザーからの流入が確認できない限り、その他テストをするべきではありません。

また、広告見出し(GDN)とタイトル(YDA)それぞれキャンペーンにおいて強い影響を与えるため、できる限り多くのクリエイティブで比較テストすることをお勧めします。お勧めの方法として上記のDKIと掛け合わせて、様々なユーザーに「このページは答えがある」といったことを明確にしてあげることが大切です。さらに「〇〇について知っている?」のような形でユーザーの興味を「そそる」見出しでテストしてみることもお勧めします。

3.CTA(コール トゥ アクション)の最適化

CTA(コール トゥ アクション)戦略を改善することで、コンバージョンを大幅に増加させ、リードを獲得することができます。

CTA最適化テストを実行するには、2つの異なるCTA(例えば、コントロールボタンと試作ボタン)の間でトラフィックを分割する必要があります。これにより良い結果を得るためのPPC広告のコンバージョンを改善する方法が把握できます。数週間のA/Bテストを実施し、新しいCTAであなたのコンバージョンに変化があるかどうかを確認します。

4.ランディングページの最適化

ランディングページの最適化も試しておくべきA/Bテストです。このテストでは使用するキーワードに関連したランディングページを既に作成している必要があります。ランディングページの最適化は、広告からクリックされているが、訪問者が自社が提供しているサービスや商品を閲覧しつつ、長い時間ウェブサイトに滞在していないユーザーに向けた最適なテストです。

このテストを行うにはランディングページのオプションを設定、テストし、どのページがより良いコンバージョン率を持っているかを確認するところがポイントです。たとえば、マーケティング会社の広告と、Webサイトに複数のサービスページがあるとします。これらのランディングページを並べてテストし、どのページが最も多くのコンバージョンをもたらすかを確認してみてはいかがでしょうか。

5.季節に応じた広告キャッチコピー

季節に応じた広告コピーとは、その名の通り季節ごとに掲載される広告のことです。季節によって自社PPC広告のコンバージョンを向上させる可能性もあるので試してみるべき施策です。

自社広告が、よりtoCのようなパーソナルに特化したキャンペーンを作成した場合は、季節広告の反応は上昇します。結果。正しく広告出稿が行われると、ウェブサイトのコンバージョンを増加させ、訪問者と特別な関係性を築くことができます。

方法は簡単です。2つの異なる特定の季節の広告の間でテストします。季節固有のものと非季節の一般的な見出しを交換し、数週間ごとに交互に実行します。テスト期間が終了したら、コンバージョンに変化があるかどうかを確認してみましょう。また複数の季節広告のコピーバリエーションがある場合は、必ずそれらを並べてテストしてください。

6.広告配信のスケジュール

最後は広告スケジュールを作成し、広告キャンペーンから最もコンバージョンを得られそうな時間帯を確認をしてみてください

時間帯を意識していないキャンペーンと、時間帯を吟味し精査したキャンペーンのA/Bテストをしてみてください。両者のパフォーマンスを比較することで、ターゲットオーディエンスが特定の時間や設定した広告配信に関係なく行動を起こしているかどうかを確認することができます。

PPC広告のA/Bテストを実施する際に避けるべきこと

PPCのA/Bテストを行う場合、必ず目標を設定してからスタートしましょう。例えば、今回は認知度を上げることが目的なのか、それとも今回はコンバージョンを上げることが目的なのか見極めが必要です。なぜなら目標を設定しないと、思うような結果を得られない方向に進んでしまうかもしれません。また複数のクリエイティブを同時にテストしたくなりますが、それぞれ集中的にテストすることで正確なテスト結果を得ることができます。そしてテストを行う際は、完璧な結果が出るまで待つ必要はありません。とりあえずテストを行ってみて、都度進捗を確認しましょう。状況によっては適切な変更を加えることでベストなゴールに向かうことがあります。

また、A/Bテストの時にアドフラウド(広告不正)による不正クリックを計測しないことはテストの検証に悪影響がある可能性が出ることもあります。実際に計測する際はアドフラウド対策も念頭に入れ実施しましょう

アドフラウド(広告詐欺・広告不正)とは?

最近、少しずつ耳にするようになってきた「アドフラウド(広告詐欺・広告不正)」。

アドフラウドは不正な手法によって広告の閲覧、クリックを水増しし広告費用を不正搾取する手口です。そのため広告主は、リスティング広告などでクリックやコンバージョンに至ったとしても、実は被害を受けていたことで効果に繋がっておらず、気付かず無駄な広告費を支払っていたということも。ちなみにSpider Labs調べではアドフラウドの推定年間被害額が1000億円以上とも言われています。

このような不正行為から身を守ることが、広告担当者やマーケターの業務として新しく求められてきているのです。

アドフラウドの仕組み

アドフラウドが起きる仕組みは、さまざまです。不正業者が正規ユーザーになりすまして不正クリックしたり、ボットを作成して定期的にリロードしたりしています。

また、一般ユーザーでも、使用している端末がボットに感染してしまい、不正クリックに加担しているケースも珍しくありません。

さまざまな手口が出てきているため、それらに関する知見を持ち、IPアドレスなどを分析して不正業者によるクリックをブロックしていく必要があります。

【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ

まとめ

PPC広告のA/Bテストはいくつも試すことができ、いずれもどのように変化するか詳細まで比較することができます。確かにA/Bテストを実行すると、ベストな広告パフォーマンスを得るためにいくつか見直しの必要があるかもしれません。ただ実行することは自社広告運用においてキャンペーンのどの領域での知識が必要か把握できます。また、上記のどのテストを試すことになっても最初の一歩を踏み出すことで、コンバージョンを徐々に増加させることができるようになります。

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今回のSpider AFでの調査では2022年の1年間で解析したウェブ広告の23億4,500万クリックのうち、約5.0%にあたる1億1,727万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ58億6,282万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております。

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