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アドウェアの基本的な仕組み-広告主も把握したい詐欺手口-
このような広告配信をされてしまうと、理想の成果が得られません。また、企業ブランドを損ねてしまう恐れがあります。そのため、アドウェアの仕組みについて理解をしておきましょう。
アドウェアとは何か
アドウェアは、広告目的とした無料のソフトウェアです。ソフトウェアを無料で提供する代わりにアドウェアに感染させて、個人情報を窃取します。この他にも、さまざまな感染経路があるため、どのような場合に感染するのか?どのような影響が出るのかを良く理解しておきましょう。
アドウェアの感染経路
感染経路を大きく分けると、(1)無料ソフトウェアのインストール(2)Webサイトの閲覧(3)ブラウザのアドオンです。
無料ソフトウェアのインストール
無料版ソフトウェアをインストールした際に、アドウェアに感染することが多いです。ウィザード(対話型プログラム)に従ってインストールを進めていく場合に、アドウェアらしきインストール確認の画面が表示された場合は注意してください。
ウィザードの「次へ」のボタンを連続クリックすると、意図せずにインストールしてしまう恐れがあるため気をつけましょう。
Webサイトの閲覧
アドウェアが仕掛けられたWebサイトにも注意しなければいけません。Webサイトにアクセスすると、画面左上に許可を求めるメッセージが表示されます。ポップアップに対して許可を押すと感染してしまいます。PCの動作が遅くなったり、偽った広告が表示されたりするようになるため、気をつけましょう。
ブラウザのアドオン
Webブラウザのアドオンとは、Webブラウザが標準では備えていない機能を追加するためのソフトウェアです。プラグインやツールバー、拡張機能などと呼ばれます。これらをインストールしている最中に、バックグラウンドでアドウェア感染することがあります。
アドウェアをインストールさせる理由
アドウェアをインストールさせる理由は、主に以下のような理由です。
広告収入を得るため
アドウェアに感染すると、ECサイトに誘導するためのポップアップ表示やメッセージが届きます。このような誘導をすることで広告収入を得ているのです。
何度もポップアップ表示されるため、ユーザー側は煩わしさを感じます。このような広告配信方法をしてしまうと、企業のブランド力が低下してしまうので広告主も気を付けなければいけません。
【関連記事】アドフラウド(広告不正)は反社会的勢力の二番目に大きな収入源に
個人情報の窃取
アドウェア開発者は入手した個人情報を盗み、悪用します。不正アクセスやなりすましの被害に巻き込まれてしまいかねないため、くれぐれも注意しましょう。
不正業者の広告収入
広告主から広告費を受け取り、意図しない方法で広告配信する不正業者もいます。ターゲットとするユーザーに広告が届けられないため、理想の効果が期待できません。また、場合によっては、ユーザー側からクレームが発生するので注意する必要があります。
アドウェアをインストールした場合の影響
実際に、感染した場合はどのような影響を受けてしまうのでしょうか?その危険性について簡単に説明します。
ブラウザの強制変更
ブラウザ起動時に、最初に表示されるホームページが強制的に変更されてしまいます。自分で設定した記憶のないブラウザに変更されてしまうため、困惑してしまうかもしれません。
このような被害は、ブラウザ・ハイジャッカーと呼ぶ者の仕業です。代表的なブラウザとして「Delta Search」「Hao12」などがあります。このようなブラウザが表示されたら、感染を疑って対処をするようにしましょう。
ポップアップ広告の出現
アドウェアがインストールされると、デスクトップ上にポップアップ広告が表示されるようになります。ポップアップを閉じても、次から次へと表示されてしまい、常駐する状態になってしまうこともあるので注意しなければいけません。表示される広告の中には、公序良俗に反するものも含まれているため、不快に感じるものもあります。
ソフトウェア購入促進
「パソコン上でマルウェアを検知したため、ソフトウェアを購入して対策してください」というメッセージ表示もマルウェアの仕業です。このような不安を煽るメッセージを表示させて、ソフトウェア購入を促すケースが多いため気を付けましょう。
アドウェアを削除する方法
アドウェアに感染すると、ブラウザの強制変更やポップアップ広告が表示されるなど大変です。しかし、安心してください。誰でも簡単に削除できるため、落ち着いて対処しましょう。
ブラウザから削除する方法
ブラウザ上で広告表示される場合は、以下の方法で削除できます。
【Google Chromeの場合】
- アドレスに「chrome://extensions/」を入力
- 拡張機能の一覧で、見覚えのない機能を削除する
【Firefoxの場合】
- 右上にあるメニューのアドオンを選択
- アドオンマネージャー一覧で、見覚えのない機能は削除する
【InternetExplorerの場合】
- タスクバーを右クリックする
- タスクマネージャーを起動する
- 広告表示の原因と推定されるソフトをクリックする
- コントロールパネルのプログラム機能で該当ソフトを選択してアンインストールする
駆除ツールを使用する
ブラウザ上での削除の方法を紹介しましたが、駆除ツールも用意されています。ブラウザの各設定をして削除できなかった場合は、駆除ツールを活用しましょう。代表的な駆除ツールは以下の通りです。
【駆除ツール】
Windows Defender(日本語対応)
Spyware Doctor(日本語対応)
Ad-Aware Free Antivirus+(日本語対応)
AdwCleaner
Malwarebytes Anti-Malware Free
アドウェア対策と予防策
アドウェアは広告表示を主目的としていますが、個人情報の窃取の恐れもあるため、気をつけなければいけません。これらを防止するためには、どうすれば良いのでしょうか?ここでは、アドウェア予防対策について分かりやすく解説します。
フリーソフトインストール時に注意を払う
アドウェアの感染経路の多くが、フリーソフトインストール時です。そのため、インストール時のウィザード(対話型プログラム)は良く読みましょう。良く読んで、不要な拡張機能に対してチェックを外すだけで、アドウェアの感染を防げます。
信頼できるサイトからインストールする
無料インストールは気軽に試せるのが魅力的ですが、必ず信頼できるサイトからインストールするようにしましょう。どこが運営しているか分からないサイトからは、ソフトウェアをインストールするのは控えましょう。ソフトウェアを試したいときは、開発元のホームページなどから行うとマルウェア感染を防止できます。
怪しい警報は無視する
ブラウザ上にポップアップ表示さたり、メッセージが表示されても安易にクリックしてはいけません。怪しい警報は無視をしましょう。誤ってクリックしても次に進んではいけません。このような心掛けだけでも、マルウェア感染を防止できます。
セキュリティソフトを導入する
アドウェアに狙われないように、セキュリティソフトを導入しましょう。近頃のセキュリティソフトは阻止だけではなく、検知できるものまであります。このような機能が搭載されたソフトを活用すれば、ご使用の端末がどのようなサイバー攻撃を受けているのか一目で分かるようになります。
まとめ
今回は、アドウェア感染の仕組みについて解説しました。アドウェアの仕組みは、ユーザーだけではなく、広告主も把握しておくことをおすすめします。不正業者に広告運用を依頼してしまい、意図しない形で広告配信をされてしまうと、企業の信頼を失うことになります。そのため、広告運用の効果測定だけではなく、どのような場所に広告が配信されているかを確認しましょう。もし、広告運用において不正が起きていないかを確認したいという方は、ぜひ「Spider Labs」までお気軽にお問い合わせください。
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【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
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