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Google広告の検索パートナー一覧|どこに配信?効果は?停止すべきかデータで判断する方法

Google広告の検索パートナー一覧|どこに配信?効果は?停止すべきかデータで判断する方法

Google広告のレポートを見ていて、「検索パートナー」という項目でクリックや費用が発生していることに気づいたことはありませんか?

「一体どこに配信されているんだろう?」
「この配信は、本当に自社の広告効果につながっているのだろうか?」

そんな疑問や不安を抱えているWebマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「検索パートナー」の謎を徹底的に解明します。

この記事を最後まで読めば、以下のことが明確になります。

  • Google検索パートナーの正体と、具体的な配信先サイトの一覧
  • 配信のメリット・デメリットを理解し、自社にとって有益か判断する基準
  • パフォーマンスを正確に分析し、配信を継続または停止するための具体的な手順

データに基づいた的確な判断を下し、広告予算の無駄をなくして効果を最大化するための一歩を踏み出しましょう。

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目次

そもそもGoogle広告の「検索パートナー」とは?基本を1分で理解

Google広告の「検索パートナー」とは、一言でいうと、Google検索のウェブサイト以外に広告を掲載できる、提携サイトやアプリのネットワークのことです。

Googleの検索広告は、以下の2つのネットワークで構成されています。

  1. Google検索ネットワーク: Google検索、Googleショッピング、Googleマップなど、Googleが所有するサイトやアプリ。
  2. 検索パートナー: 上記以外の、Googleと提携している多数のウェブサイトや検索エンジン。

つまり、検索パートナーを有効にすると、Googleの検索結果ページだけでなく、より広い範囲のユーザーに広告を届けられるようになります。

【関連記事】Google検索パートナーとは?デメリットと仕組みや影響を詳しく解説

検索パートナーの仕組みとGoogle検索との違い

ユーザーがgooやBIGLOBEといったポータルサイト、あるいはYouTubeや価格.comのようなサイト内の検索機能を使って情報を探した際に、その検索キーワードに連動して広告が表示される仕組みです。

Google検索は「今すぐ何かを知りたい、買いたい」という目的が明確なユーザーが多いのに対し、検索パートナー上のユーザーは情報収集の過程にいるなど、検索時の意図や熱量が異なる場合があります。

この「ユーザーの温度感の違い」が、後述するパフォーマンスの差となって現れることがあります。

【2025年最新】Google検索パートナーのサイト一覧

「具体的にどのサイトに配信されるのか知りたい」というのが、担当者の方が最も気になる点でしょう。

まず重要なこととして、Googleは検索パートナーとなっているウェブサイトの全リストを公式には公開していません

しかし、一般的に知られている主要なパートナーサイトや、Google広告のレポートから確認できる代表的な配信先は存在します。

主要な検索パートナー一覧

以下に、代表的な検索パートナーの例を挙げます。皆さんが日常的に利用しているサイトも多く含まれているはずです。

サイト種別 具体的なサイト例
大手ポータルサイト goo, dmenu, BIGLOBE, excite, Infoseek, @nifty, OCN, au Webポータル
検索・情報サイト Rakutenウェブ検索, Mapion, All About
動画プラットフォーム YouTube
価格比較・口コミサイト 価格.com, 食べログ
ECサイト Amazon.co.jp

これらのサイトは膨大なアクセス数を誇るため、リーチを拡大する上で大きな可能性があります。

注意:個人サイトも検索パートナーに含まれる|アドフラウドが発生しやすい

大手サイトだけでなく、個人が運営するブログや小規模な情報サイトなども検索パートナーに含まれています

特に注意が必要なのが、MFA(Made For Advertising)と呼ばれる、広告収益を得ることだけを目的に作られた低品質なサイトの存在です。

こうしたサイトでは、広告費を不正に搾取するための意図的なクリック(アドフラウド)が発生しやすく、広告費が無駄になってしまうリスクがあります

【関連記事】MFAサイトの正体とは?Spider AFの独自調査を交えて解説

【関連記事】アドフラウドとは?広告詐欺・不正広告の種類や仕組み、対策の成功事例を解説

公式の全リストは非公開!だからこそ成果分析が重要

繰り返しになりますが、自社の広告がどの検索パートナーサイトに表示されるかを完全にリストアップすることはできません。

だからこそ、ご自身のアカウントで実際にどのような成果が出ているのかをデータで正確に確認することが何よりも重要になります。

検索パートナー配信のメリット・デメリットを冷静に判断

検索パートナーへの配信を続けるべきか、それとも停止すべきか。その判断を下すために、まずはメリットとデメリットの両面を客観的に見ていきましょう。

メリット デメリット
  • より多くのユーザーに広告を届けられる(リーチ拡大)
  • Google検索よりクリック単価(CPC)が低い傾向がある
  • 新しい見込み顧客層にアプローチできる可能性がある
  • ブランドイメージに合わないサイトに掲載されるリスク
  • 意図せず予算が消化され、管理が難しくなる
  • クリックの質が低く、コンバージョンに繋がりにくい場合がある
  • 詳細な配信先がわからず透明性が低い
  • 検索パートナーのみに配信することはできない

メリット:リーチ拡大とCPC抑制の可能性

検索パートナーに配信する最大のメリットは、広告の表示機会を増やせる点にあります。

  • リーチの拡大: Google検索だけでは接触できない、より幅広いユーザー層に広告を見せることができます。
  • 新しい顧客層へのアプローチ: 特定のジャンルに特化した情報サイトなどを通じて、これまでアプローチできなかった新たな見込み客に出会える可能性があります。
  • クリック単価(CPC)の最適化: 一般的にGoogle検索よりも競争が緩やかなため、クリック単価が低くなる傾向があり、広告費用を抑えられる可能性があります。

デメリット:注意すべき5つのリスク(品質・予算管理・透明性)

一方で、コントロールが難しいという側面から、以下のようなリスクも存在します。

  • サイト品質のばらつき: ブランドイメージに合わない低品質なサイトに広告が表示されてしまうブランドセーフティ上のリスクがあります。
  • 予算管理の難しさ: 意図せず検索パートナー側での配信が伸びてしまい、本来最も注力すべきGoogle検索の配信機会を失ってしまう可能性があります。
  • クリックの質の低下懸念: 検索意図が曖昧なユーザーからのクリックが増え、コンバージョン率(CVR)が低くなることがあります。
  • 透明性の低さ: 詳細な配信先サイトがわからないため、パフォーマンス悪化の原因特定が難しい場合があります。
  • 検索パートナーのみの配信は不可: Google広告の仕様上、「Google検索には出さず、検索パートナーだけに配信する」という設定はできません。

パフォーマンスの確認方法とデータに基づいた判断基準

メリットとデメリットを理解したところで、いよいよ自社のアカウントの「健康診断」を行いましょう。データに基づいた客観的な事実をもとに、配信継続か停止かを判断します。

管理画面で成果を確認する3ステップ

検索パートナー経由のパフォーマンスは、以下の3ステップで簡単に確認できます。

  1. Google広告の管理画面で、分析したい**「キャンペーン」**を選択します。
  2. データ表の上部にある**「分類」**アイコンをクリックします。
  3. 表示されたメニューから**「ネットワーク(検索パートナー含む)」**を選択します。

これで、データが「Google検索」と「検索パートナー」に分かれて表示され、それぞれの成果を直接比較できるようになります。

【重要】見るべき5つの指標と「Google検索」との比較分析

分類表示をしたら、以下の5つの指標に注目して「Google検索」の数値と比較分析しましょう。

比較すべき指標 確認するポイント
クリック率(CTR) 検索パートナーのCTRが極端に低くないか?
コンバージョン率(CVR) Google検索と比較して、CVRはどの程度低いか?
コンバージョン単価(CPA) 検索パートナー経由のCPAは、事業の許容範囲内か?
広告費用対効果(ROAS) ECサイトなどの場合、ROASは目標値をクリアしているか?
コンバージョンした検索語句 意図しない、関連性の低い語句でコンバージョンしていないか?

ここでの判断基準は、検索パートナー経由のCPAやROASが、事業目標として設定した許容範囲内に収まっているかを確認しましょう
もし許容範囲を超えてパフォーマンスが悪い場合は、配信停止を検討すべきでしょう。

Google広告で検索パートナーへの配信を設定・停止する方法

分析の結果、検索パートナーへの配信を停止、あるいは今まで停止していたものを開始したい場合、設定は非常に簡単です。

  1. 設定を変更したいキャンペーンを選択し、左側のメニューから「設定」をクリックします。
  2. 「ネットワーク」**の項目をクリックして開きます。
  3. **「Google検索パートナーを含める」というチェックボックスが表示されます。
    • 配信したい場合:チェックを入れる
    • 停止したい場合:チェックを外す
  4. 最後に「保存」をクリックすれば設定は完了です。

【独自ノウハウ】検索パートナーのリスクを最小化し、費用対効果を高める実践テクニック

「パフォーマンスは悪くないが、ブランドセーフティや不正クリックのリスクが怖い」
「もっと費用対効果を高めたい」

そうお考えの方のために、一歩進んだ運用のための独自ノウハウをご紹介します。キーワードは「アドフラウド(広告不正)対策」です。

潜在リスク:アドフラウド(不正クリック)の脅威と対策

前述の通り、検索パートナーには品質の低いサイトが含まれる可能性があり、広告費を不正にだまし取ることを目的とした「アドフラウド」の温床となりやすい側面があります。

アドフラウドは、人間やボットが意図的に広告を何度もクリックすることで発生します。これにより、無駄な広告費が発生するだけでなく、コンバージョンしない無効なデータが蓄積され、機械学習の精度を悪化させる原因にもなります。

【関連記事】検索パートナーにおけるアドフラウドの実態と効果的な対策方法を徹底解説

専門ツール「Spider AF」で実現する不正対策と実績

こうしたアドフラウドのリスクから広告予算を守るために有効なのが、専門の対策ツールです。

弊社の提供する「Spider AF」は、AIを活用して不正なクリックやコンバージョンをリアルタイムで検知・ブロックするマーケティングセキュリティプラットフォームです。

特に検索パートナー運用において、Spider AFは以下のような価値を提供します。

  • 不正CVの防止: アドフラウド目的の不正なコンバージョンを防ぎ、広告の機械学習が悪質なサイトに偏るのを阻止します。
  • パフォーマンスの正常化: 株式会社Guidable様の事例では、不正なコンバージョンを除外したことで、検索パートナーを含めたキャンペーン全体のCPAが改善し、正しいデータに基づいた意思決定が可能になりました。

検索パートナーへの配信を継続しつつ、そのリスクを管理したいと考える場合、このような専門ツールの導入が非常に効果的な選択肢となります。

【関連記事】ROI152%改善!フェイクリードプロテクションの導入で成果を促進する、データドリブンマーケティングとは

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最新情報:Google広告のアップデートをキャッチアップしよう

Google広告の機能や仕様は日々アップデートされています。検索パートナーに関するレポート機能が今後さらに詳細になったり、新たな管理方法が追加されたりする可能性もあります。

常に最新の情報をキャッチアップするために、以下の公式サイトを定期的に確認することをおすすめします。

まとめ:検索パートナーを「賢く」活用して広告効果を最大化しよう

Google広告の検索パートナーは、正しく理解し活用すれば、広告のリーチを大きく広げ、新たな顧客を獲得する強力な武器になり得ます。しかし、その一方で品質や予算管理、不正クリックといったリスクもはらんだ「諸刃の剣」でもあります

検索パートナーと賢く付き合っていくためのアクションプランは以下の通りです。

  1. まずはデータを分析する: 思い込みで判断せず、管理画面で「Google検索」と「検索パートナー」のパフォーマンスを比較し、現状を正確に把握しましょう。
  2. 明確な基準で判断する: CPAやROASが事業目標の許容範囲を超えている場合は、迷わず配信停止を検討しましょう。
  3. リスクを管理し効果を高める: 配信を継続する場合は、アドフラウド対策ツールなどを活用してリスクを最小限に抑え、費用対効果の最大化を目指しましょう。

本記事が、皆さんの広告運用の最適化に繋がれば幸いです。

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今回のSpider AFでの調査では2024年の1年間で解析したウェブ広告の41億件以上のクリックのうち、約5.12%にあたる2億1,241万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ106億2,066万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております

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