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Google広告クリック単価(CPC)を下げる6つの改善方法
クリック単価がどのように決まるかを把握しておくことで、少ない予算で広告を出稿できます。
この記事では、広告クリック単価の仕組みや、クリック単価を下げる改善方法をご紹介します。ぜひ、参考にしされてみてください。
クリック単価(CPC)とは
クリック単価を耳にしたことがあるけれど、意識したことがないという方は基本から学び直しましょう。
まずは、クリック単価ついて分かりやすく解説します。
クリック単価とは
クリック単価とは、リスティング広告で1クリックにかかる単価のことをいいます。CPC(Cost Per Click)と表記されることが多いです。
【クリック単価の計算方法】クリック単価=リスティング広告費÷クリック数
例)リスティング広告費35万円、クリック数が2,000回の場合のクリック単価
クリック単価(175円)=リスティング広告費(35万円)÷クリック数(2,000回)
クリック単価の調査方法
クリック単価の平均相場は時期や運用方法、業界によって異なるため予測想定することは難しいですが、Googleキーワードプランナーで、クリック単価を調査できます。
誰でも簡単に調査ができるため、リスティング広告の出稿前に確認してみてください。
【Googleキーワードプランナーによる調査方法】
- Googleキーワードプランナーにアクセスする
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック
- 調査キーワードを入力する
- 「調査する」をクリックする
- 検索ボリュームや競合性、平均クリック単価が表示されます
クリック単価(CPC)の仕組み
GoogleやYahoo!のリスティング広告は、オークション形式です。しかし、入札金額で争うわけではなく、広告ランクの指標で争うことになります。
広告ランクの指標が高いほど、広告枠の上位に掲載される仕組みです。
広告ランクは「入札単価×品質スコア+広告オプション」で計算できるため、品質スコアを上げればクリック単価が下げられます。
品質スコアとは
品質スコアは、ユーザーにとって適切な有益な広告かどうかを評価するための指標です。
品質スコアは1~10までの指標あり、ユーザーが求める情報との関連性が高く、有益な情報であるほど品質スコアは上がります。
品質スコアを上げるための方法
品質スコアを上げるための方法は、以下の3つです。
【品質スコアを上げるための方法】
- クリック実績を積み上げておく
- 入札キーワードと広告文の関連性を持たせる
- リンク先のページのユーザビリティにこだわる
クリック実績を積み上げるには、ユーザーがクリックしたくなる広告文を作ることが大切です。
また、入札キーワードや広告文に拘るだけではなく、リンク先のページのユーザビリティも品質スコアに影響することを覚えておきましょう。
品質スコアに関して詳しい説明は以下記事をご覧ください
【関連記事】Google広告スコアの仕組み&品質スコアの改善施策11つ
補足:広告ランクの仕組みを理解しよう
リスティング広告の掲載順位は、広告ランクが影響すると理解して頂けたと思います。広告ランクは入札単価だけではなく、品質スコアの影響も受けます。そのため、品質スコアにこだわると入札単価を下げることができるのです。
そのため、広告ランクの仕組みを理解して、賢く広告運用をしていきましょう。次項では、実際にクリック単価を下げる方法をご紹介します。
クリック単価(CPC)を下げる6つのコツ
クリック単価の仕組みについて理解して頂けたと思います。実際にクリック単価を下げるにはどうしたら良いのでしょうか?
ここでは、クリック単価を下げるコツについてご紹介します。
1.品質スコアを上げる
Googleは、ユーザーに有益な情報を届けることを大切にしているため、キーワードとの関連性が高い広告やユーザビリティに優れたサイトを高く評価します。これらを意識した広告を出稿して品質スコアを上げていきましょう。
品質スコアを上げていくことができれば、入札単価を安く抑えることができるため、クリック単価が下げられます。
2.広告コンテンツを改善
クリック単価を下げるために、品質スコアを上げることが大切だと述べました。
品質スコアは広告コンテンツの影響を受けるため、リンク先の広告コンテンツのユーザビリティに拘りましょう。
キーワードとの関連性が高い情報が掲載されていることをはじめ、お問い合わせのしやすさ、会社概要を記載してビジネスの透明性を図ることが品質スコアに大きな影響をもたらします。
そのため、品質スコアが低い場合は広告コンテンツを改善してみましょう。
3.入札単価を下げる
Googleキーワードプランナーを活用すれば、1位を狙える入札単価と上位掲載するために必要となる入札単価が調べられます。掲載順位は1位である必要はありません。
ユーザーがクリックしたくなるような広告文を作成することができれば、掲載順位が2位、3位でもクリックしてもらえます。
そのため、入札単価を最低額まで下げるのも1つの方法です。
またCPC高騰の対処方法に関しての記事も合わせてご覧ください
【関連記事】【リスティング広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
【関連記事】【ディスプレイ広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
【関連記事】【SNS広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
4.配信方法を最適化する
キーワードによって、クリック単価の平均相場は異なります。参考例になりますが、「注文住宅」のクリック単価は500円ですが、「注文住宅 自然素材」のクリック単価は400円です。
ターゲットや商材を絞り込み、最適な配信方法をすることで、クリック単価を下げることができます。
5.除外キーワードを活用する
リスティング広告配信は、除外キーワードを設定することが大切です。例えば、住宅会社でも提供するサービスは異なります。ローコスト住宅を得意とする住宅会社もあれば、自然素材を得意とする住宅会社もあります。
「注文住宅」というキーワードで広告配信をすると、「ローコスト住宅」「自然素材」などあらゆるサービスが含まれてしまうため、該当しないものは除外キーワードで設定する必要があるのです。
除外キーワードを設定することで、広告費のムダな消費を抑えられます。
6.無効なトラフィックを防止する
リスティング広告のクリックには、無効なトラフィックも含まれています。
無効なトラフィックとは、不正業者による操作や不正なソフトウェアによる操作など、正規ユーザーによる操作でないものをいいます。
このような無効なトラフィックを防止しなければ、リスティング広告費を無駄に消化してしまうため注意してください。
【関連記事】【広告担当者必見】無効なトラフィック(IVT)とは?種類や対策を解説
無効なトラフィックの防止は、Google Analyticsなどの分析ツールで異常を見つけていき、IPアドレスを特定してブロックすることでできます。
しかし、目視で確認する作業は想像以上に大変なため、無効トラフィックの自動検出システムの導入をおすすめしています。
そこで自社ツール、Spider AFは広告のクリックをたどってデータを収集し、アドフラウドである可能性が高いトラフィックを検出可能です。
また正当なクリックと不正に生成されたクリックについて統計データを元に判断するため、間違えて正常なトラフィックをブロックすることもありません。
無料トライアルもご用意していますので、ぜひお気軽にお試しください。
Spider AFの検知方法に関しては以下記事で詳しく説明しております
【関連記事】アドフラウド対策ツール「Spider AF」のアドフラウド検知方法を解説!
広告効果が出ないのはアドフラウド(広告詐欺)が原因かも
広告運用は様々な効果検証が必要となってきます。ただ、どんなに見直しを行っても効果が出ないことがあります。
もしかしたら、それはアドフラウド(広告詐欺)が原因かもしれません。
アドフラウドとは広告主から不正に広告費を搾取されており、その企業の広告費の流入先が実は反社会勢力に流れている可能性も。
実際にアドフラウドどのような手口かは以下の記事をご覧ください
【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
▶︎▶︎アドフラウド(広告詐欺・広告不正)って何?◀︎◀︎
そもそもアドフラウドって何?企業にとってどんな影響があるの?と疑問にお持ちですか?
そのような方に向けたウェビナーを開催しました。
サクッとアドフラウドについて知りたい方は以下オンラインコンテンツをご覧ください。
【推定年間被害額1000億円超え】 広告効果を劇的に悪化させるアドフラウドとは?
まとめ
今回は、クリック単価の仕組みについて解説しました。仕組みを理解した上で、適切な配信方法を行えば、クリック単価は下げられます。
この記事では、クリック単価を下げる方法をご紹介したので、ぜひ、参考にしてみてください。
しかし、近頃では、無効なトラフィックも増えてきています。不正業者や不正なソフトウェアによるトラフィックは価値が見込めません。そのため、無効なトラフィックを防止しましょう。
Spider Labsでは、無効トラフィックの自動検出システムを提供しています。ぜひ、広告運用の精度を高めたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
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Spider Labsの最新アドフラウド調査レポートを公開しました。
今回のSpider AFでの調査では2023年の1年間で解析したウェブ広告の29億2,500万クリックのうち、約4.9%にあたる1億4,332万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ71億6,625万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております。
他にも新たに検出されたアドフラウド被害事例や、詳細数値が無料でご覧いただけます。
ぜひ以下リンクよりご覧ください。
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