ブランド毀損対策に貢献。配信面の約6割のサイトを除外しデジタル広告費のアロケーションだけではなく、社内リソースの最適化にも貢献するアドフラウド対策
国内外から買い付けたブランドと自社企画のメンズ・ウィメンズアパレルおよび雑貨等を販売するユナイテッドアローズ。
コロナ禍初期に実店舗の運営が厳しいタイミングで、必然的にデジタルマーケティングで結果を出さなければならない状態となりました。広告費も増えた状況で、サイト側の計測数値と媒体側の計測数値の乖離から発生したアドフラウドの懸念。今回はOMO本部デジタルマーケティング部プロモーションチームの平井 勝哲氏に、Spider AFを導入するに至った経緯や運用の現状を伺いました。
コロナ禍の実店舗の危機で、自ずと比重が高まるデジタルマーケティング
ーコロナ禍大変なご状況だったとのことですが、当時のお話を伺えますでしょうか?
弊社は国内に200以上の店舗を展開しているため、ビジネスでも店舗の影響を大きく受けます。しかしコロナ禍では緊急事態宣言が発令されるなど、通常の店舗運営が難しい状況になりました。
そこで自ずとデジタルマーケティングへの注目度が高まり、デジタル広告予算も拡大しました。同時に、ROASなどのKPIも高い数値を掲げ、デジタル拡大路線を選択しました。
ーデジタルマーケターとしては、KPIもさらに改善し予算が拡大するというのは本当に難しい局面ですよね。
おっしゃる通りです。弊社のデジタルコミュニケーションは潜在層・検討層・顕在層といったファネル別に分かれており、施策もそれに応じて分かれています。
潜在層や検討層のお客様にはトラフィックを目的とした広告配信で興味を持っていただき、顕在化したお客様に対してはダイナミック広告やリターゲティング広告でコミュニケーションを取っていました。
そのような中で、サイト側で計測するトラフィック数と媒体側で計測するトラフィック数に乖離が発生するようになりました。
ひどい時には80%欠損してしまう状況で、いくつか仮説のひとつとして、BOTなどによるクリックが大量発生しているのではないか、と考えました。
これをきっかけに本当のお客様に広告配信しなければという課題感が生まれ、アドフラウド対策を検討するようになりました。
デジタル上での顧客体験向上を目指す
ーアドフラウドの課題感はそういったところが起点だったんですね。
はい、ただ、他にも課題はありました。弊社は「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」を経営理念として掲げています。
しかしデジタル広告の配信量が増えることで配信先の制御が難しい部分もあり、仮に弊社広告が公序良俗に反するサイトに掲載されてしまっていたら、「真心や美意識」を感じるどころか、そのお客様との接点は二度と持てないかもしれない。そういった危機意識があったので、配信面の制御に対しても課題を感じていました。
元々、広告運用をご依頼している代理店様から、配信面のブラックリストを適用いただいておりましたが、それだけでは網羅できていない実感があったため、Spider AFの導入を決めました。
ーSpider AFを選んでいただきありがとうございます!実感している効果など伺えますでしょうか。
実感している効果としては、まず導入して1ヶ月で100以上のブランド毀損リスクのあるサイトとターゲットに合致しないサイトを除外できたことです。
ブラックリストを適用していたので、そこまで多くないだろうと思っていましたが、予想以上に多かったですね。それだけでも弊社としては導入してよかったという思いが非常に強いです。
またアドフラウド率も導入から数ヶ月で一気に低下しました。サイトと媒体間で発生していた計測の乖離についても当初ほどではなくなっており、アドフラウドをブロックできているなという手応えがありました。
こうしたことから「より確からしい」広告成果を得られるようになったため、デジタル広告費を適切に設計でき、予算のアロケーションを行うなど戦略づくりに役立ちました。
指標の数値を正常化するなど、社内でも工数がかかる事象を少なくでき、数値の整合性を確認するという作業から、戦略・戦術を考えるという業務に時間を充てられるようになったことは大きなメリットだと考えています。
高い専門性と日本で始まったソリューション
ー実感いただけて本当によかったです!結果の数値を見てもやはりSpider AFでご貢献できたなと、改めて思いました。ちなみにSpider AFを選んだ決め手はありますでしょうか?
Spider AFを選んだ決め手としては、国内ツールである点と対応の質があります。Spider AFは国産アドフラウド対策ツールということもあり、国内のニッチなDSPに対応していたり、連携できる媒体の網羅性が高い点がよいと感じました。
また、質問などがある場合、国内の担当者が同じビジネスタイムで対応していただけることも良いと思いました。
対応してくださる方の専門性も高く、細かく質問をしても、しっかりとした回答が返ってくる。アドフラウドの詳細ってBotなど明確なもの以外は、案外想像しにくいものだったので改めてお話伺うと色々納得できました。
ー今後Spider AFに期待していることなどはございますでしょうか?
ITPやCookie規制で精緻なターゲティングが難しくなってきている昨今、Spider AFを活用することで より確かなお客様に、真心と美意識をもってご提案したいと考えています。
ーこの度はインタビューありがとうございました!