リスティング広告運用をしているなら対策すべきアドフラウドの実情 エイチームグループがエンジニア工数を削減して実現した無効クリック対策
人生のイベントや日常生活に密着した比較・情報メディア、ゲームやECサイトなどを展開するエイチーム様。「引越し侍」「ハナユメ」「ナビクル」など複数のメディアを運営しつつ、より良い選択を多くの方ができるように支援しているエイチーム様にお話をお伺いしました。これらのメディアの集客のために広告運用を実施し、以前からBotなどによるアドフラウドの懸念があり、既に別のツールを利用したり、自社で作ったBotを検出する自動ツールでチェックする体制を作ったりしていました。今回はプロモーションマーケティング本部アドマーケティング部の堀 貴裕様に、今までの対策を刷新してSpider AFを導入したメリットを伺いました。
ー比較・情報メディアにおける広告運用の課題
ーエイチームさんが現在行っている事業についてまずはお伺いできますでしょうか?
弊社は多様な事業を展開する総合IT企業として、主に3つの事業を展開しています。
「エンターテインメント事業」「EC事業」、そして今回メインでお話しする「ライフスタイルサポート事業」です。
ライフスタイルサポート事業では、比較・情報メディアの運営を通して多くの方の生活における選択肢を増やし、人生をより豊かにするお手伝いをさせていただいています。
ビジネスモデルとしては、クライアント様が提供する多くの商材と、エンドユーザー様とをマッチングし、ご紹介・ご成約によって成果報酬をいただくモデルです。
現在は、ライフスタイルサポート事業における売上構成比は60%を越え、エイチームグループの屋台骨となるまでに成長しました。
比較・情報メディアの運営は群雄割拠な領域ですが、私たちは直接クライアント様とやりとりさせていただくことも多いですし、広告運用限定の比較サイトなどを行っている他社もいるなかで、SEOと広告運用の両方を活用してより良いメディアを作っております。
ー貴社は比較メディアに強いイメージがあります!比較・情報メディアを展開するライフスタイルサポート事業の売上は年間200億円(※)を超えるなかで、どのようなお悩みがあるのでしょうか?
やはり効率的な広告運用が永遠の課題ですね。私たちは比較・情報サイトをSEOに強いメディアとして成長させることで、収益が黒字化していくモデルとなっています。
しかしながらサービス提供開始の初動では広告運用で集客して売上を構築していくのが定石です。そうなると広告運用をいかに効率よく行うかが鍵になります。
広告運用の課題といっても運用型広告なので、基本的に課題は毎日のように出てきます。
今回の話に直結する課題でいうと、過去にリスティング広告にBotや大量の同一ユーザーからのアクセスがありました。効果に結びつかないアクセスが多発し、一時的にCPCが高騰して、広告を停止せざるを得なくなる事態にまで発展しました。
このようなこともありアドフラウドに対する課題感を抱えていました。
※FY2022 7月期 通期決算発表資料より
ー高い費用と社内工数の2つを解決するSpider AF
ーアドフラウドに対する課題感が元々あったんですね!
そうなんです。当初はアクセス解析などを社内のエンジニアの開発工数を掛けて行っていましたが、まるでイタチごっこのような状態でした。
並行して別のアドフラウド対策ツールも導入していましたが、媒体範囲や高額なコストによって費用対効果がとても悪かったです。
金融商品を取り扱う金融メディアでは費用対効果が比較的悪くなかったものの、場合によっては合わないケースもありました。
そんななかSpider AFさんからお声がけ頂きまして乗り換える運びとなりました。乗り換えの一番の決め手は費用と課金体系でした。
そもそも別のアドフラウド対策ツールのベース料金が高いという問題もありますが、ドメインごとの課金で弊社としても安易に複数サイトに導入しづらいというのが正直なところでした。
Spider AFは現時点は課金体系がクリックベースなので、自社商材であればドメインが変わっても適用できます。
そのため現在では複数の比較・情報サイトに導入しています。
また乗り換えのきっかけは費用の観点が大きかったですが、やはり国内のニーズに合わせている部分も大きかったです。
導入していたのが外資系企業のツールで対応が難しかったのですが、特定媒体の不正詳細レポートを出力して、媒体社側に返金依頼をより簡単に工数をかけずに行えるSpider AFはさすが国産ツールだと感じています。
ーありがとうございます!貴社はかなりの媒体費が実際に返金されているからこそ、そこの価値を実感していただけているのかなと思います!
おっしゃる通りで、弊社としてもその返金されているという事実と、返金があり特定の媒体においては広告費の2%が現在返金されています。
かなり予算をかけている媒体でして、この記事を読まれている方も想像いただきたいのですが、自社の主要媒体の媒体費用が毎月2%返金されるなんてかなりの金額となると思いませんか?
ー妥当なアドフラウドの数値と明瞭な対策基準
ーおっしゃる通りです。貴社の規模になると返金額に直すと、とてつもない金額にもなると思います。一方でアドフラウドの発生率などSpider AF for Webの検知数値に違和感はなかったでしょうか?
特に違和感はなかったです。弊社だと比較・情報サイトに訪れたユーザーがBotか判定する仕組みを既に内製化していたのですが、それよりもやはり大きな数字がレポートで上がってきた印象です。
金額と媒体名はご紹介できないですが、各媒体の%をみてもわかる通り、ディスプレイ広告でかなりアドフラウドがあった印象です。
またリスティング媒体は率で見ると低く見えますが、リスティング媒体への広告投下額が多い事業にとって被害額を考えると冷や汗をかいてしまいます。
ーそのような実体験を基にすると、どういった企業様にアドフラウド対策は必要だと思いますか?
まずリスティング広告を運用している企業は導入を検討するべきと考えています。
単純にCPCが高騰しやすい媒体なのと、一部媒体では返金を申請することができて費用対効果を実感しやすいからです。
なおかつ無料診断でアドフラウド被害が可視化できるのでツール利用料が被害額を下回っていれば導入しない手はないと思います。
ー弊社でも月間200万円以上広告費を投下している企業様ならアドフラウド対策は費用対効果を実感していただきやすいと考えています!
そのラインなんですね!本当に貴社のツールはミニマムからスタートできるので、多くの企業様が導入できるのではないかなと思います。
そういったことを伺った上でなのですがマーケターの視点に立つと、アドフラウド対策することのメリットは費用対効果だけに止まらないことも補足しておきます。
もちろん事業という視点で見ると数値をいかに合わせていくかは大事なファクターです。しかしながら、アドフラウドが元々あると感じていた弊社からすると、アドフラウドを考えなくても良くなったのはシンプルにポジティブかなと。
マーケターは日々の広告運用以外にもLPOなど様々な仕事を掛け持ちしています。
自分の時間は有限なので自ずと必要なものに時間を注がねばなりません。そんな中で、アドフラウドの存在を考えてしまうこと自体が、生産性も下げてしまいますし、実際に対策を人で行っている会社ならば工数もかかってしまいます。
弊社は後者でしたが、社内のリソースなども考えなくて良くなり、かつ前述したようなアドフラウドの被害で一時的に広告を停止することもなくなりました。
そういった視点で見ても、時間を有効活用できるようになり数値以上の効果を実感を持っています。
ーありがとうございます!最後に貴社から読者の方にお伝えしたいことは何かございますか?
繰り返しになりますが、アドフラウドに元々弊社は課題感を持っていてSpider AF for Webを活用して現在はアドフラウドという余計なノイズを気にせずにマーケティング施策に臨める状態となっています。
検索広告を200万円以上配信している企業であればアドフラウド対策をしない手はないと思っております。
また最後に弊社からの告知をすると、新たに暮らしの「まよい」を解決する情報メディア「イーデス」を立ち上げました。多くの人の多種多様なお悩みを解決するメディアですのでこの機会にぜひ覗いてみてください!
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