プライム市場上場グループ、急成長中のデジタルマーケティングエージェンシーが考えるアドフラウド対策ツール導入の意義とは?
創業7年で上場し、広告運用のみならず幅広くデジタルマーケティング戦略を提供するデジタルアイデンティティ様。数年前にテレビで取り上げられてからお客様からの問い合わせが増えたアドフラウド対策。デジタルマーケティング全体の支援をすることからお客様の事業拡大とともに成長する深耕営業ゆえに、社内の方針を考えざるを得ない状況でした。今回はConsulting Div.のシニアマネージャーの佐野様とチーフコンサルタントの野瀬様に、昨今問い合わせも増えつつあるアドフラウド対策についてのスタンスをお伺いしました。
デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)の発足で再燃したアドフラウドの議論
ー貴社がアドフラウド対策について検討を始めたフェーズはいつ頃でしょうか?
佐野様:実は社内で5年ほど前からアドフラウド対策について議論が行われていました。弊社の創業サービスが広告運用の領域ということもあり、アドフラウドという言葉自体は随分と前から認知していました。
しかしテレビで一度問題について放映されたのをきっかけとして実像を理解したと同時に、一部のお客様から問い合わせが増えました。
ただ当時は対策ができるツールが少ないのと、費用が高額な外資系ツールしか存在しない状況でした。
そういったこともあり、対策する費用と実際の広告効果の改善を天秤にかけた際に釣り合わないため積極的な導入はしておりませんでした。
一部のナショナルクライアント様では実施したこともありましたが、ツールの導入を進めるというよりもブラックリストを作成してブロックしていく手動運用で賄っておりました。
また、当時はアドフラウドというとアドネットワークの問題というのが強かったですね。
ーそんな前からアドフラウド対策を検討したタイミングがあったんですね!昨今のご状況はいかがでしょうか?
佐野様:直近、JICDAQが設立されたことでアドベリフィケーションについてどうなってますか?など問い合わせをいただく頻度が増えました。
また気にされている企業様の裾野は広がってきたのではないかなと思っています。
しかしながらアドフラウド対策ツールは外資系ツールを中心に費用が高いことが大きく、期待効果を試算したうえでアドフラウド対策と広告費用対効果、他予算の使い道の中で何を重視するか検討の上、結局導入を見送られる広告主が多い印象です。
そんな中でSpider AFのエントリー価格は非常に安価で導入しやすいので社内でもお客様に提案しやすいです。
アドフラウド対策ツールはダッシュボードがある一方で、なかなか費用対効果が可視化しにくいツールだと考えています。
そのため高額すぎるツールをお客様にご紹介すると、どうしてもツールを売り込んでいるように見えてしまいます。
深耕営業でお客様と伴走する弊社のスタンスと少し違う部分が出てきてしまっていました。
インフラツールとしての定着を実現したアドフラウド対策
ーそうおっしゃっていただけると嬉しいです!ちなみにすでに貴社のクライアント様でご導入いただいている企業さんがいらっしゃいますが現状いかがでしょうか?
野瀬様:導入から1年弱経過しているため、実は既に広告運用のインフラになっている状態です。
当時はCPCが高いという課題があり、導入することになりました。
もちろんその他運用改善策は並行して実施しておりますが、導入してから費用対効果は常に改善していっている状態で直近も最低CPA/CPOを記録しています。
その要因の一つがSpider AFではないかなと考えております。
ーありがとうございます!実際に現在は野瀬様が運用されていると思いますが日々の運用のご状況などいかがでしょうか?
野瀬様:運用状況として安定もしてきているため、保険みたいな役割に現在は近くなってきました。当初のトライアル時からわかっていましたが、やはりブロックした配信に対するツール費の費用対効果が非常に高い状況です。また、自動でアドフラウドをブロックしてくれることから運用の工数を全く増やす必要がない状態も助かっています。
広告配信に関わる全ての関係者が意識しなければならないアドフラウド対策
ー実運用の所感のご共有ありがとうございます。そんな中でアドフラウド対策に対する貴社のスタンスは現在どんな形でしょうか?
佐野様:まずアドフラウドに対する考え方ですが、結論から言うと無くなるものではないなと考えています。
インターネット広告の特性上、クリック課金(インプレッション課金でも同様)という仕組みがある限り誰でもクリックできてしまうシステムのため完全な撲滅は難しいと考えています。また当初の考え方として、アドネットワークの問題があるという意識が強く、広告メディア様が主体的に対策をするべき事項だとも考えておりました。
現在はメディア様も非常に対策いただいているという印象があります。
過去はとある特定の媒体でもあまり良くない配信面に露出しているという事象があったのですが、そういったものも対策され少なくなっています。
これまでのアドフラウド対策は「広告メディア様」と「広告主様」そして私たちのような「広告代理店」など関係者が複数存在していたことにより、対策を行う主体者が明確になっていなかったことも課題であったと考えています。
Spider AFのようなツールを使うことで「広告メディア様」の対応を待たずに、もしくは不足が見られる場合、手段(ツール)として「広告主様」や「広告代理店」がアドフラウド対策を金額的な側面も含めて容易かつ主体的に対策できるというのが非常に良い環境になったと感じています。
また「広告代理店」という立場での意識として、アドフラウドはインターネット広告が始まってから、常に存在する事象であり、これからも存在し続ける事象ではあるので一過性のトレンドという意識ではなく、常にどう対策していくかのベストプラクティスが変わるという意識を持ち続けること、つまり広告主様の課題・状況に合わせて複数ある対策の中から適した対策を都度ご提案することの意識が重要かと考えております。
ーアドフラウド対策ツールの中でSpider AFで対策するメリットは、貴社にとってありますでしょうか?
佐野様:やはり一番大きいところは誰でも気軽に導入できるエントリープライスの費用感ですね。
インターネット広告は一部のナショナルクライアント様以外はやはりパフォーマンス重視の運用になります。そんな中でアドフラウドを対策したいが、広告主様としても代理店としても導入に足踏みしてしまうケースがあります。
しかしSpider AFは価格の部分もそうですが無料診断があり導入前に事前に費用対効果を可視化してから導入することが可能で導入しやすいという状況です。
野瀬様:現場での意見としては運用工数が少ないことも魅力の一つです。
どうしても弊社のコンサルタントはデジタルマーケティングを総合的にご支援するので、アドフラウド対策の優先度も下がってしまうときがあります。
そういった状況で運用が必要なツールだと導入が難しいのですが、Spider AFはインフラのように一定自動化で運用をまかなってくれるツールなので非常に管理が容易となっています。
佐野様:現在だと前述した通り、メディア様も積極的に対策をとってきていただいていますが、媒体ごとに対策の強弱が顕著に現れていくなとも考えています。
また対策自体は告知なく行われ、イタチごっこにならないためにもブラックボックスになると考えています。
そのためツールを活用して可視化することの重要性が今後益々上がっていくのではないかなと考えております。
ーありがとうございます!最後に貴社から読者の方にお伝えしたいことは何かございますか?
弊社、デジタルアイデンティティはデジタルマーケティングパートナーとしてこれまでクライアント様の事業KPIをもとにデジタル戦略・施策を企画実行できること、またマーケティングの端から端までをワンストップで実行できるスピード感、柔軟性を評価いただき成長させていただいております。
デジタルマーケティングでお困りのことがありましたら、セミナー、情報発信を定期的に行っておりますので弊社サイト(https://digitalidentity.co.jp/)からお気軽にお問い合わせください。
ーこの度はインタビューありがとうございました!