記事

Google広告とYahoo!広告の違いは?2大広告の使い分け方法を解説

Google広告とYahoo!広告の違いは?2大広告の使い分け方法を解説
Google広告とYahoo!広告の違いは?2大広告の使い分け方法を解説
目次

2大広告であるGoogle広告とYahoo!広告は、配信できる広告の形式(リスティング広告・ディスプレイ広告)は概ね同じです。しかし、それぞれの広告には特徴があることをご存知ですか?各広告の特徴を理解した上で、使い分けると効果が上げられるようになります。そのため、Web担当者は各広告の特徴を理解して、使い分けられるようになりましょう。今回は、Google広告とYahoo!広告の違いについて詳しく解説します。

Google広告とYahoo!広告の違い

Google広告とYahoo!広告には4つの違いがあります。

1.ユーザー層

インターネット行動ログの調査会社ヴァリューズの調査結果から、Googleは若年層(20代~30代)でYahoo!は高年層(50代~60代以上)のユーザーが多いことが分かります。Yahoo!は1994年にサービスを提供しており、Googleよりも長い歴史を持つため「Yahoo!の画面に慣れている」という高年層のユーザーが多いのです。

また、同調査によりGoogleは会社員で、Yahoo!は専業主婦や無職のユーザーに多く利用されていることが分かりました。Googleの検索画面はシンプルで仕事に集中でき、Yahoo!の検索画面には「Yahoo!ニュース」「Yahoo!ショッピング」など約100種類のサービスが提供されています。このような検索画面の違いにより、平日と休日でサービスを使い分けるユーザーもいます。

2.提携パートナー

2つの広告には提携パートナーが存在します。どちらの広告にも数多くの提携パートナーが存在しており、Google広告は200万以上の世界最大級の提携パートナーを持っていることでも有名です。全ての提携パートナーを紹介することは難しいため、一部を抜粋して紹介します。

Yahoo!広告はGoogle広告より提携パートナー数は少ないですが、広告品質を保つためのガイドラインを策定しています。ブランド価値とメディアの信頼性の担保(不正の排除)に取り組んでおり、個人ブログを提供するサービス会社とは提携していないことが大きな特徴です。

GoogleYahoo・楽天

・BIGLOBE

・Ameba

・価格.com

・ニコニコ動画

・朝日新聞

・毎日新聞

・DIAMOND online

・食べログ

・スポーツ報知新聞

3.表示オプション

Google広告とYahoo!広告の表示オプションの種類が異なります。両方とも電話番号や商品やサービスの詳細情報を表示することができます。しかし、Google広告はモバイルアプリのリンクや店舗住所を設定できるなど表示オプションの種類が豊富です。

種類詳細共通・サイトリンク

・電話番号

・テキスト補足

・カテゴリー

Google広告のみ

・コールアウト(送料無料、カスタマーサポート)

・モバイルアプリのダウンロードURL

・口コミ・レビュー

・店舗住所

(※Google広告とYahoo!広告でオプション表示のサービス名が異なります)

4.ターゲティング

2つの広告ではターゲティング設定が行えますが、項目数が異なります。下記の表に記載していますが、Google広告の方が精度の高いターゲティングが行えます。

Google広告Yahoo!広告性別〇〇年齢〇〇世帯年収〇×子供の有無〇×地域〇(半径指定も可能)〇時間〇〇デバイス〇〇

Google広告の特徴

2つの広告の違いについて理解できたら、それぞれの広告の特徴を押さえておきましょう。まずは、Google広告の特徴から簡単に解説します。

メリット

メリットは、リスティング広告のアシスト機能が充実していることです。Yahoo!広告よりターゲティング項目が多いため、自社の都合に合わせた広告運用ができます。また、利用者の閲覧履歴から関心項目を選定し、広告の配信対象を絞り込む技術が2022年1月に発表されるなど、高度なターゲティングができることが大きな特徴です。また、Google Analyticsと連携しやすいことも魅力と言えるでしょう。

デメリット

デメリットは、CPC(クリック単価)が高いことです。Google広告ヘルプによると、Yahoo!広告で上限クリック単価3円のキーワードが10倍の30円でも表示されないとお問い合わせが入っています。Google広告は世界中で利用されているため、入札単価がYahoo!広告より高いです。クリック単価が高いと多くのユーザーにアプローチできません。

また、Googleの提携パートナーにはブログサービスが含まれています。広告掲載先を管理しなければ、個人ブログに広告が掲載されてしまう恐れがあります。そのため、企業ブランドの毀損に注意してください。(Google広告はYahoo!広告と比較して広告審査が緩く、審査時間も最短1日と短いことも大きな特徴です。)

CPCの各関連記事についてはこちら↓

【関連記事】【リスティング広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法

【関連記事】【ディスプレイ広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法

【関連記事】【SNS広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法

Yahoo!広告の特徴

次に、Yahoo!広告の特徴について簡単に解説します。

メリット

メリットは、広告品質が高いことです。Yahoo!は広告品質を保つためのガイドラインを策定しており、入稿前に厳しい審査をしています。

また、Yahoo!広告は新聞社や出版社と提携しています。ブログ上に広告が掲載されると企業のブランド価値が毀損する恐れがあるため掲載拒否していることも大きな特徴です。そのため、Yahoo!広告を利用すれば、個人ブログなど意図しない場所に広告が掲載されるなどのトラブルが防止できます。

【関連記事】ブランディング基礎|ブランドセーフティのポイント3選【事例あり】

デメリット

デメリットは広告運用がしにくいことです。また、Google広告と比較するとターゲティング項目が少なく、オプション表示も少ないです。アプリダウンロードや来店促進の施策は行えません。さらに、Google Analyticsとの連携も難しいです。

Yahoo!広告は広告品質ガイドラインを策定しており、広告審査が約3日と長いです。翌日中に広告配信したい方には不向きです。

Google広告とYahoo!広告を使い分ける基準

Google広告とYahoo!広告の特徴を理解した上で広告を使い分けていきましょう。広告を使い分ける基準として「(1)ユーザー層」「(2)目的」「(3)広告予算」があります。これらの基準をまとめると以下の表のようになります。

Google広告Yahoo!広告ユーザー層若年層

ビジネス使用

高年層

プライベート使用

目的

細かいターゲティング設定をしたい

広告運用の精度をあげたい

企業ブランドを担保したい

クリック単価を下げたい

広告予算少ない予算しかない予算がある

ユーザー層

2つの広告をターゲットユーザー層で使い分けましょう。Google広告は若年層、Yahoo!広告は高年層のユーザーが多いです。また、シンプルな検索窓のGoogleはビジネスシーンで頻繁に利用されており、「Yahoo!ニュース」「Yahoo!ショッピング」の約100種類のサービスが掲載されているYahoo!はプライベートで利用されています。このような特徴を踏まえた上で広告を使い分けると効果が見込めます。

目的

2つの広告を目的別で使い分けましょう。Googleは世帯年収や子供の有無など細かいターゲティング設定ができます。そのため、広告運用の精度を上げたい方はGoogle広告がおすすめです。その一方で、Yahoo!は、広告品質ガイドラインを重視しています。提携サイトには新聞社や出版社が多く、個人ブログサービス会社とは提携していません。そのため、企業ブランドを担保しながら広告運用したい方はYahoo!広告がおすすめです。

広告予算

広告予算で広告を使い分ける方法もあります。例えば、予算が少ない場合は自動入札や精度が高い広告運用ができるGoogleを使うべきです。しかし、Google広告はクリック単価が高騰しています。Google広告とYahoo!広告のキーワードのクリック単価を調査して大きな差額がある場合は、Yahoo!広告を利用するのも良いでしょう。

【関連記事】Google広告クリック単価(CPC)を下げる6つの改善方法

まとめ

Google広告とYahoo!広告は2大広告として知られています。しかし、ユーザー層やターゲティングの方法などが異なります。そのため、2つの広告の特徴(メリット・デメリット)を理解した上で広告運用をする必要があります。正しく広告運用を行えば効果を上げていけるでしょう。これを機会に、それぞれの広告の特徴を学びリスティング広告・ディスプレイ広告を見直してみてください。

▶︎▶︎2021下半期年調査レポートを公開しました◀︎◀︎

Spider Labsの最新アドフラウド調査レポートを公開しました。

今回のSpider AFでの調査では2021年7月から12月までの半年間で解析したウェブ広告の6億9,600万クリックのうち、約4.4%にあたる3,062万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ15億3,120万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております。

他にも新たに検出されたアドフラウド被害事例や、詳細数値が無料でご覧いただけます。

ぜひ以下リンクよりご覧ください。

>>ダウンロードはこちら<<

※ Spider Mediaに掲載されている見解、情報は、あくまでも執筆者のものです。Spider Labsはブログに含まれる情報の正確性について可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、必ずしも正確性を保証するものではありません。Spider Mediaの目的は読者への有益な情報の提供であり、執筆者以外のいかなる存在を反映するものではありません。見解は変更や修正されることがあります。

Spider AF