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自社の広告出稿先は大丈夫?プレースメント除外する理由とその原因を解説
広告配信を行う際にCVR、CPAを改善する際の手段の1つとして重要なのが、プレースメントの除外です。プレースメント除外を行うことで広告の費用対効果のアップ、ブランドセーフティに繋げられます。
今回の記事ではプレースメント除外の概要、メリット、手順などを解説します。自社で配信している広告の成果を高めたい方は必見の内容です。
また、Google広告は「プレースメント」と表記し、Yahoo広告では「プレイスメント」と表記されますが、両方同じ意味となります。この記事では「プレースメント」と統一して表記します。
そもそもプレースメントとは?
プレースメントとは広告配信するWebサイトやページ、動画などを指定できる機能です。
自社の商品、サービスとマッチする場所に広告を配信することで、より多くのコンバージョンが得られます。
コンバージョンが期待できる場所に配信できるので、無駄なコストを削減できるのも強みです。
CV数を獲得しにくい配信先は除外できるので、広告配信を行う場合は、費用対効果を高めるためにも活用する必要があります。
また、運用を行っていく中で以下内容を念頭に運用が必要となります。
メリット
機械学習により運用工数削減、自動で広告効果を最大化してくれる。
デメリット
コンバージョン重視で入札単価が決定。不正メディアで大量CVが起きると不正メディアへ予算が集中し無駄な予算投下が増える可能性がある。
プレースメント除外とは
プレースメント除外を行うことで、成果が悪い配信先を除外できます。
無駄な部分にコストをかける必要がなくなるので、さらに広告配信の精度を高めることが可能です。
プレースメント除外を設定し忘れてしまうと、自社の意図しない場所に広告配信を行ってしまう可能性があります。
クリック率が高いにもかかわらず、CVRが低い場合はプレースメント除外を忘れているかもしれません。
プレースメントの設定を行う場合は除外まで行い、より広告の成果を高められるように意識しましょう。
プレースメント除外をしないといけない理由
プレースメント除外を行うべき理由としては、広告の費用対効果を高めるだけではなく、アドフラウドの対策にもつながることが挙げられます。
アドフラウドとは「広告詐欺」を表す言葉です。不正ユーザーによって不正クリックが行われ、放置していると本来届けるべきユーザーへ広告が届きにくくなります。
また、クリックされることで費用も発生してしまうので、広告を配信する場合はアドフラウド対策を行うことが大切です。
アドフラウド被害に遭っていた実例
実際にアドフラウドの被害に遭っている実例として、BtoBの広告主が複数のサイトによる嫌がらせを受けた例をSpider AFは検知しました。
不正ユーザーが似たようなレイアウトのサイトを 100件弱作成し、アドネットワークの広告枠に掲載されていました。
これは不正ユーザー自らが広告をクリックしコンバージョンを行い、広告枠自体のCVRを60%以上にまで意図的に引き上げていたのです。
「CVRが高い面のCPCが高くなる」というロジックを悪用し、クリック単価を引き上げて、累計で数100万円以上の広告費をBtoBの広告主から搾取していました。
このような被害があるので、アドフラウド対策は十分に行う必要があります。
プレースメント除外を行うメリット
プレースメント除外を行うメリットとしては、下記の3つが挙げられます。
- CVRの改善が可能
- CPAの改善ができる
- ブランドセーフティにつながる
成果の改善だけではなく、ブランドセーフティにつながるのもプレースメント除外ならではのメリットです。
それぞれのメリットについて詳しく解説するので1つずつチェックして、理解を深めましょう。
1. CVRの改善が可能
成果が高い配信場所に集中して広告配信ができれば、その分自社の商品やサービスに合ったユーザーの流入が期待できるでしょう。
自社に合ったユーザーを多く流入すると、さらにCVRの改善が図りやすくなります。
CVRがいまいち伸びないと感じている場合は、プレースメントの確認、除外を積極的に行い改善を図るのが大切です。
2. CPAの改善ができる
獲得成果が低く、自社で意図していない配信場所を除外できれば、無駄な部分を省けます。
他に成果の高い配信場所があればそちらに広告費を回せるので、CPAの改善を行う際に便利です。
3. ブランドセーフティにつながる
自社の広告が不適切な配信場所に配信されていると、ブランドイメージにつながる可能性があります。
プレースメント除外をし忘れて差別的な内容の動画やWebサイトに配信されてしまうと、世間からの評判が下がってしまうでしょう。
とくに近年では、企業のコンプライアンスに対する意識が重視されている傾向にあります。
一度信頼を損なう行動をして、情報が広まってしまうと、修復できないダメージを負う可能性も高いです。
そのため、ブランドセーフティを意識するという意味でも広告配信を行う場合は、プレースメント除外を必ず設定しましょう。
【関連記事】ブランディング基礎|ブランドセーフティのポイント3選【事例あり】
プレースメント除外をする際の手順
プレースメントを除外する場合の手順について、Google広告の例を用いて解説します。
〜管理画面より〜
1.「プレースメント」をクリック
2.「広告の掲載先を確認」をクリック
3.「除外したい配信先」を選択
4.「編集」をクリックし「広告グループから除外」もしくは「キャンペーンから除外」を選択して設定完了
プレースメント除外を行うべき広告の特徴
プレースメント除外を行うべき広告の特徴としては下記の2つが挙げられます。
- CVRが低い
- クリック率が極端に高い
このどちらかに当てはまる場合は、プレースメント除外を早急に行う必要があります。
ここからはそれぞれの特徴について詳しく解説するので、1つずつチェックしましょう。
1. CVRが低い
CVRが低い媒体があれば、プレースメント除外を行う候補になります。
なぜなら、その媒体を利用しているユーザーが自社の商品やサービスと相性が悪いことが考えられます。
自社の商品やサービスと相性が悪い媒体に広告配信を行っていても、成果にはつながりません。
成果を出すためにも、定期的に分析を行い、CVRが低い媒体には配信しないように心がけましょう。
2. クリック率が極端に高い
ディスプレイ広告を配信する場合、平均で1%あたりが目安と言われています。
ただ、3~5%などクリック率が極端に高い媒体があれば注意が必要です。
誤クリックを誘発するような媒体である可能性が高いので、広告費が無駄になっているかもしれません。
誤クリックなので、コンバージョンにもつながらず、広告配信のパフォーマンスが落ちてしまうでしょう。
あまりにクリック率が高い媒体があれば、CVRを確認し、CVRが低い場合はプレースメント除外の候補に入れるのがおすすめです。
まとめ
プレースメント除外を行うことで、CVR、CPAの改善ができるので、広告の費用対効果を高めることが可能です。
また、自社にとって不適切な配信場所に配信することを防げるので、ブランドセーフティにもつながりやすくなります。
近年ではとくに企業のコンプライアンス意識が求められる時代になっているため、プレースメント除外を行う必要性は高いです。
また、「CVRが低い」「クリック率が極端に高い」といった特徴に当てはまる配信場所がある場合は早急に設定を行い、改善を図りましょう。
そして、対策を行なったにも関わらず改善の兆しが見えない場合は「アドフラウド」の可能性も。Spider AFではアドフラウドの被害を受けているか無料で診断を行なっていますので、ぜひお問い合わせください。
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【関連記事】アドフラウド対策ツール「Spider AF」のアドフラウド検知方法を解説!
【関連記事】アドフラウド対策ツールを利用する5つのメリット
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