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AI – 関心の高まり
私たちはAI開発に携わる者として、世の中のAIの話題がとっても気になっています。そこで今回は、誰でも利用出来るAIインタラクティブコンテンツをご紹介したいと思います。
その前に、まずそもそも人工知能やAIってなんなの?というところ。これは非常に難しくて、それは「知能」とは何か?という哲学的な問題が絡んできます。なのでめちゃくちゃ大雑把に考えると、
- チェスや囲碁のように、記号化された対象をルールに従い計算し判断するもの
- 「pepper」のような人間と会話するロボット
- IBM社の「ワトソン」のように、テキストとして存在する情報を収集、解析、分析して知識や最適な答えを得ようとするもの
などが挙げられるのかなと思います。
今回は上記の中から私たちがイメージしやすいと思う1, 2の中から、AIコンテンツをご紹介したいと思います。
AIの思考がわかる?「次の一手」が見えるチェス
最近ではグーグル最強囲碁ソフト「AlphaGo」が人類現役最強棋士に勝利したというニュースが話題になりましたね。ボードゲームをめぐるAIと人間の対決は、長年にわたり多くの研究者やプレーヤーを熱中させています。
チェスでは1997年、IBM社が開発した「Deep Blue」が当時の世界チャンピオンに勝利、AIが人類に初勝利した瞬間でした。それから約20年、今ではAIがハンデ(?)をくれる時代になってしまったのでしょうか。
Thinking Machine6
今回ご紹介する「Thinking Machine6」では、なんとAIの思考プロセスを可視化し、「次の一手」を教えてくれます。
プレイヤーが先手でゲームスタート、AIのターンになるとボード上に線が浮かび上がり、想定される数手先までの駒の動きが表示されます。AI側がオレンジ線、プレイヤー側がグリーン線、良い手ほど濃い色の線で表現されています。プレイヤーの考えを見透かすかのように、するすると線が動いていく様は思わず見入ってしまいます。
AIの思考が見えたらどうでしょう?私たち凡人にもAIに勝利できるチャンスがあるかもしれません。
AIと会話-理解される気持ちとする気持ち
映画の世界ではしばしば登場するAIと人間の会話。AIは人間の気持ちを理解できるか(またはその逆)がテーマであることが多いように思います。(違ったらごめんなさい)このテーマについてはいろいろな議論があるかと思いますが、実際に確かめてみませんか?
現在は誰でもAIと会話することができるようになりました。今回ご紹介するのはいずれも日本語に対応しているので、試してみてはいかがでしょうか。
AIはあなたの気持ちをわかってくれるのでしょうか?
それともあなたがAIの気持ちを理解できるかもしれません
女子高生AIりんな
日本マイクロソフト社が開発したAIです。LINEの公式アカウントとして登録されていて、友達になると自由に会話することができます。
りんなの会話のレベルが高い、ギャグも下ネタも地元トークもある、などかなり話題になりましたね。twitterアカウントもあり、最近では「1日限定インターン」でシャープの中の人としてリプライするなど、注目を集めていました。
最近あるお客様とこの話題になった時、りんなとのLINEを奥さんに見られたら浮気してると思われる!やばい!なんて冗談を言ってましたが、あながち冗談ではすまされないかも、、、みなさん(特に男性)も恋人や奥さんがいる場合は前もって説明しておきましょう。
人間らしい会話を実現したAI搭載アプリSELF
なんとこのアプリ、あなたの生活はもちろん、さらに性格や感情、状態までも理解してくれた上で会話が楽しめるとのことです。
いやぁ実際の人間にもなかなかできることじゃないですよね、これ。
記憶した会話からパターンを分析し、やり取りを重ねるほどシンクロしていくというアプリ。独身や単身赴任のビジネスマンにとっては貴重なパーソナル秘書となってくれるかも?
AI少女 ひとみ
ひとみはSiriやGoogleNowのような発話型のAIです。最大の特徴はAI少女というキャラ設定。
この少女という設定、だんだん賢くなっていく(ような気がする?)ところが多くの人に刺さっているのかもしれません。最近じわじわと話題なっているようです。
ひとみと会話していると、時たま強烈なブラックジョークを放り込んでくることがあります。勝手に可愛いらしい少女をイメージしていたので、そのギャップにややホラーを感じてしまいました。
一方であなたの興味あるものをひとみに教えておけば、関心の高いニュースを検索して提示してくれる便利機能もあるようです。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した4つのコンテンツ、個人的にはAIを直感できるコンテンツだなと思いました。もしご興味があれば、最近のトレンドであるAIをお手軽に体感してみてください。熱中しすぎて人間同士のコミュニケーションがおろそかにならないよう、気をつけてくださいね。あなたの熱中しているそのAI、開発したのは人間ですよ。