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コンバージョンが計測されない?広告運用者向けに解説

コンバージョンが計測されない?広告運用者向けに解説
コンバージョンが計測されない?広告運用者向けに解説
目次

企業におけるWEB広告運用では、コンバージョン数を増やすことが優先事項かつ運用での重要な指標となることが多々あります。そのための施策の立案や改善には、正しいコンバージョンの計測が必要です。

ただ、正確に計測されないと施策の立案や改善は期待できません。そのため計測の正確性が疑われる場合は、その原因を特定して改善する必要があります。

本記事では、コンバージョン(CV)が正しく計測されない原因や確認ポイントなどを解説した上で、コンバージョンを増やす方法も解説します。

アナリティクスで正しいコンバージョンが計測されない場合に起こる現象

ここでは、アナリティクスでコンバージョンが正しく計測されない場合起こりうる現象と確認する方法をそれぞれ説明します。

内容詳細UTMパラメータの値でレポーティングされない

・UTMパラメータ:Googleアナリティクスに流入経路を正しく認識させるための文字列

・必須のパラメータが設置されているか、リダイレクト時にUTMパラメータが外れていないか要確認

ビューフィルタが正しく作動しない

・ビューフィルタで設定したにもかかわらず、意図したデータが表示されない

・設定直後にはフィルタ設定が反映されない

・レポート期間やフィルタの順番も要確認

コンバージョンページへのアクセスが反映されない

・コンバージョンページURLが間違えていないか確認

直帰率が異常に低下

・ページビューの二重計測を疑う

データ計測自体ができていないように見える

・意図したプロパティが送信されているか確認

・ビューフィルタによりアクセスが弾かれていないか確認

 

コンバージョンが正しく計測されない場合に考えられる原因

ここでは、コンバージョンが正しく計測されない場合に考えられる原因を、8つ解説します。

コンバージョンタグに関しては以下記事をご覧ください

【関連記事】広告の基礎|コンバージョンタグを活用した測定方法と仕組み

1.コンバージョンタグの重複

1つのページに同種のコンバージョンタグが複数設置されていると、正しくコンバージョンの計測が行われない可能性があります。

ソースを確認して、不必要なコンバージョンタグが設置されていないか確認しましょう。

2.一部コンバージョンタグがオフに

一部のコンバージョンタグをオフにしていたことで、コンバージョンが正しく計測されなかったケースも想定されます。

広告の管理画面より、オフにしていないか確認しておきましょう。

3.コンバージョンタグの削除・欠損

WEBサイトの変更や修正を行う際に、誤ってコードを削除したり、余計な記号を追加してしまうこともあります。

WEBサイトの変更や修正を行った後にコンバージョンが正しく計測されなくなったら、まずはコンバージョンタグの削除・欠損を疑ってみましょう。

4.コンバージョンタグが設置されていないサイトの存在

特に、PCとモバイル両方のサイトを作成している場合、片方のサイトにおいてコンバージョンタグを設置していないことがあります。

特に、運用開始直後は要注意です。デバイスごとに設置状況を確認しましょう。

5.コンバージョンタグ仕様変更

コンバージョンタグの仕様変更が発生すると、今までのコンバージョンタグが使えなくなる可能性があります。

コンバージョンタグを設置しているメディアの情報をこまめに確認し、コンバージョンタグの仕様変更があったら、速やかに最新のものに変更しましょう。

6.ブラウザ仕様変更

ブラウザの仕様変更が原因のためコンバージョンが正しく計測されないこともあります。

あまり多くはありませんが、念のため確認しておくとよいでしょう。

7.フィルタ設定

フィルタ設定により、特定のIPやデバイスからのコンバージョンを計測していないこともあります。計測ツールの管理画面から、フィルタ設定を確認しましょう。

例えば、Googleアナリティクスであれば管理画面から対象ビューの「フィルタ」から、フィルタ設定を確認できます。

8.コンバージョンの定義の違い

コンバージョンの定義の違いによって、コンバージョンが正しく計測されないこともあります。

例えば、Google広告とGoogleアナリティクスとでは、それぞれ以下のとおりコンバージョンが定義されています。

・Google広告

最終的にコンバージョンした経路においてのみ、コンバージョンをカウント

・Googleアナリティクス

最終的に別経路からコンバージョンしていても、一度でもそのWEB広告にアクセスしていれば、WEB広告経由のコンバージョンとする

コンバージョンが正しく計測されない場合の確認ポイント

ここでは、コンバージョンが正しく計測されない場合の確認ポイントを、5つ解説します。

 

1.コンバージョンタグを正しく設置

コンバージョンタグを正しく設置していないと、コンバージョンを正しく計測できません。

具体的には、コンバージョンタグの設置箇所やタグ発火のトリガー条件に注意しましょう。特に確認すべきポイントを、以下に4つ解説します。

ソースを直接確認

・HTMLソースをブラウザにて直接確認

・主要なブラウザや開発者ツールで確認可能

デバイスごとにソースの違い

・PCとモバイルでソースが異なっている場合、片方にのみコンバージョンタグを設置していないことも

・Chromeの開発者ツールから、モバイルページのソースを確認可能

タグ管理ツールのトリガー条件

・トリガー条件が正しく設定されていないため、タグ発火が発生しないことも

・トリガー条件を修正して、プレビュー機能で確認

その他、Chromeの拡張機能”Google Tag Assistant”で正しくタグが設置されているか確認できます。

Google Tag Assistant・Chromeの拡張機能

・ワンタッチで、Google広告などGoogle製品全般のタグ実行状況を確認

・Google製品以外は対象外

2.適切なコンバージョンタグの設置

コンバージョンタグに間違いがあると、コンバージョンタグが正しく作動しません。

コンバージョンタグの発行から設置の間に、コンバージョンタグが変更されていることもあります。

特に確認すべきポイントを、以下に2つ解説します。

コードの入力漏れ

・コンバージョンタグのコードをソースに貼り付ける際に、コードの一部を正しく貼り損ねる

・コピペのミスを減らすよう、チェック体制を強化

コンバージョンタグのバージョン

・システムのアップデートで、コンバージョンタグが古くなって作動しなくなることも

・コンバージョンタグのバージョンとデバイスのバージョンが合致しているか要確認

3.広告管理画面を正しく設定

広告管理画面を正しく設定していないと、コンバージョンを正しく計測できません。広告管理画面において特に確認すべきポイントを、以下に2つ解説します。

広告設定の「コンバージョン列に含める」

・「コンバージョン列に含める」の設定を外すと、該当の数字が反映されない。計測されていても反映はされてない状態に

・広告管理画面の設定を見直す

コンバージョンのステータス

・広告アカウントにおいて、コンバージョンタグを削除、もしくは無効にしていないか確認

・コンバージョンタグのコードには、それぞれ固有のIDが存在

・管理画面でコンバージョンタグを削除していたら、コンバージョンタグの再発行・再設置が必要

4.その他確認ポイント

コンバージョンタグや広告管理画面上の設定には問題がなくとも、コンバージョンが正しく計測されないこともあります。

例えば、コンバージョンが発生しても即座に数値が更新されるとは限りません。

その場合は、30分程度時間を開けて更新するとコンバージョンが反映されていることがあります。

また、WEBサイト側のシステムエラーが原因でコンバージョンが正しく計測されることもあります。

その場合は、WEBサイトの管理者に相談しましょう。

5.アドフラウド(広告不正)対策

コンバージョンの効果を高めるため、様々な確認や修正を施したとしても思うような結果が出ないことがあります。

その時疑っていただきたい事が「アドフラウド(広告不正)」です。

実際にSpider AFでも効果に繋がらない以下のような不正なプレースメントで広告費を搾取されていた実例を検知しております。

とある企業は上図のようなコンバージョンに繋がりにくい複数のサイトに知らぬ間に広告が掲載されていました。

企業側はこれらサイトから「コンバージョン」と計測しているのですが、実際は架空コンバージョン(連絡先がデタラメなど)であり、広告費を不正に搾取されていました。

【関連記事】自社の広告出稿先は大丈夫?プレースメント除外する理由とその原因を解説

このような被害は目視チェックでも可能ではありますが、工数がかかりかつ不正対策は不完全とも言えます。

このような不正対策としてアドフラウド対策ツールの導入が企業にとっても一番合理的とも言えます。

Spider AFでは実際に被害にあっているか無料トライアルで確認が可能ですので、気になる方はお問合せください

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コンバージョンを増やすポイント

コンバージョンが正しく計測されても、実際にコンバージョンが増えないと意味がありません。ここで、コンバージョン数は以下の式で表されます。

コンバージョン=アクセス数×コンバージョン率(CVR)

よって、コンバージョンを増やすには

  1. アクセス数増加
  2. CVR向上

のいずれかが必要です。

それぞれについて、より具体的に解説します。

 

アクセス数増加

アクセス数が増えれば、CVRが低下しない限りコンバージョンも増えます。

アクセス数増加を狙った施策はいくつかあります。

一般的には、短期的なアクセス数増加であればWEB広告が、長期的なアクセス数増加であればSEOやSNSがそれぞれ向いているでしょう。

また、各媒体によってどういう特徴のユーザーが多いか見極める必要もあります。

【関連記事】PPC広告とSEOの違いとは?それぞれのメリットや選び方を解説!

 

CVR向上

同じアクセス数であれば、CVR向上によりコンバージョンを増やせます。

アクセス数が多い割にCVRが低いポイントがあったら、CVR向上のための施策を講じることでコンバージョンを増やせるはずです。

具体的には、以下の施策を試してみましょう。

  • ペルソナから集客キーワードを再考
  • コンバージョンへの導線設計を見直し
  • EFO最適化
  • 魅力あるファーストビュー

【関連記事】CVRとは?ネット広告において最重要指標について理解する

まとめ

本記事では、コンバージョンが正しく計測されない原因や確認ポイントなどを解説した上で、コンバージョンを増やす方法も解説しました。

コンバージョンが正しく計測されない原因は、様々なものが想定されます。

大切なことは、コンバージョンが正しく計測されていないシグナルを見逃さないことと、過去サイトにどのような設定や編集を行ったか思い出すことです。その上でソースや広告管理画面を確認すれば、より効率よく原因を特定できるでしょう。

なお、コンバージョンを正しく計測できない原因の1つにアドフラウド(不正広告)もあります。

費用を抑えられる可能性があるので、少しでも怪しいと感じたら、SpiderAFの1ヶ月無料トライアルを試してみてください。

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