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P-MAXのプレースメント除外【完全ガイド】CPA改善とブランド保護を実現する設定方法

P-MAXのプレースメント除外【完全ガイド】CPA改善とブランド保護を実現する設定方法

P-MAXキャンペーンを運用していて、こんなお悩みはありませんか?

  • 「意図しないサイトやアプリに広告が表示されていて、ブランドイメージが心配だ」
  • 「無駄なクリックが多く、広告の費用対効果(CPA)が悪化している」
  • 「自動化は便利だけど、もう少し配信先をコントロールして成果を改善したい」

その課題、P-MAXの「プレースメント除外」機能で解決できるかもしれません。

この記事では、P-MAXのプレースメント除外について、具体的な設定方法から成果を最大化するための実践的な運用テクニック、さらには高度なアドフラウド対策までを網羅的に解説します。

最後まで読めば、無駄な広告費を削減し、ブランドを守りながら広告効果を最大化する具体的な方法がわかります。

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目次

なぜ必要?P-MAXでプレースメント除外を設定すべき3つの理由

そもそも「プレースメント」とは、広告が掲載される具体的な場所(Webサイト、YouTubeチャンネル、モバイルアプリなど)を指します。
そして「プレースメント除外」とは、これらの特定の場所を広告の配信対象から外す設定のことです。

P-MAXはGoogleのAIによる自動化が強力なキャンペーンですが、このプレースメント除外を適切に行うことで、運用成果を大きく改善できる可能性があります
その主な理由は以下の3つです。

理由 具体的な効果
広告費の無駄遣いを削減 コンバージョンに繋がりにくいサイトや、誤クリックを誘発しやすいアプリへの配信を停止し、予算をより有望な配信面に集中させることができます。
ブランドセーフティの確保 自社のブランドイメージにそぐわない不適切なサイトや、競合他社のサイトへの広告表示を防ぎ、ブランドの価値を守ります。
コンバージョン率(CVR)の向上 パフォーマンスの低い配信面を除外することで、キャンペーン全体のコンバージョン率が改善し、結果としてCPA(顧客獲得単価)の改善に繋がります。

これらの理由から、P-MAXの自動化に任せきりにするのではなく、運用者が主体的にプレースメントを管理することが、成果最大化への鍵となります。

P-MAXのプレースメント除外・アカウント単位での設定手順

ここからは、P-MAXのプレースメント除外設定の具体的な手順を解説します。

重要な点として、P-MAXではキャンペーン単位でのプレースメント除外はできず、「アカウント単位」での設定となることを覚えておきましょう。
つまり、ここで設定した除外リストは、P-MAXだけでなく同じアカウント内の他のキャンペーン(検索、ディスプレイなど)にも適用されます。

ステップ1:共有ライブラリで「プレースメント除外リスト」を新規作成

まずは、除外したいプレースメントをまとめるための「リスト」を作成します。

  1. Google広告にログインし、画面上部のメニューから「ツール」をクリックします。
  2. 「共有ライブラリ」の中にある「除外リスト」を選択します。
  3. 青い「+」ボタンをクリックし、「プレースメント除外リスト」を選びます。
  4. リストに分かりやすい名前を付けます。
    • 例:「【共通】ゲームアプリ除外」「不適合サイトリスト」など、誰が見ても内容がわかる名前にすると管理がしやすくなります。

ステップ2:除外対象(サイトURL・アプリ・YouTube)をリストに追加

リストが作成できたら、実際に除外したいプレースメントを追加していきます。
除外対象は、主に以下の4種類です。

除外対象 入力形式と例
ウェブサイト ドメインまたは特定のURLを入力します。
  • example.com
  • example.com/blog/article1
YouTube チャンネルまたは特定の動画のURLを入力します。
  • youtube.com/channel/UC...
  • youtube.com/watch?v=...
モバイルアプリ アプリストアのURL形式で入力します。
  • play.google.com/store/apps/details?id=com.example.app
  • apps.apple.com/jp/app/id123456789
アプリのカテゴリ 70以上のカテゴリから選択して、該当するアプリ群をまとめて除外します。
  • 例:「ゲーム」「ソーシャルネットワーク」など

除外したいプレースメントのURLやIDを一行ずつ入力し、「追加」ボタンをクリックします。
特に「モバイルアプリ」への配信をまとめて停止したい場合は、「アプリのカテゴリ」から「ゲーム」などを選択して除外するのが効率的です。
すべてのプレースメントを追加したら、「保存」をクリックして完了です。

成果を出すための実践的運用テクニック

設定方法を理解したところで、次はその効果を最大化するための実践的な運用テクニックを見ていきましょう。
ただやみくもに除外するのではなく、データに基づいて戦略的にリストを管理することが重要です。

除外すべき配信面の探し方:プレースメントレポートの確認方法

まずは、自社の広告が「どこに」表示されているかを確認する必要があります

  1. Google広告の管理画面左メニューから「レポート」をクリックします。
  2. 「定義済みレポート(詳細分析)」にカーソルを合わせ、「プレースメント」を選択します。
  3. 「P-MAX キャンペーンのプレースメント」というレポートが表示されます。

このレポートで、以下のようなプレースメントがないかチェックしましょう。

  • 表示回数やクリック数は多いのに、コンバージョンが全く発生していない
  • CPA(顧客獲得単価)が許容範囲を大幅に超えている
  • クリック率(CTR)が異常に高い(特にアプリの場合、誤タップの可能性)
  • サイト名やアプリ名から、自社のブランドイメージに合わないと判断できる

これらの基準に該当するプレースメントは、除外リストに追加する有力な候補となります。

運用のベストプラクティス:効果的な除外リストの管理術

長期的な運用効率を高めるために、除外リストは戦略的に管理しましょう。
以下のように、カテゴリ別にリストを作成するのがおすすめです。

リストのカテゴリ 内容・例 メリット
[共通] ブランド毀損サイト アダルト、暴力的、差別的な内容など、ブランドイメージを損なうサイト。 全キャンペーン共通で適用すべきリストとして管理できる。
[共通] ゲームアプリ 誤タップが多くなりがちなゲームアプリ全般。 無駄なクリックを大幅に削減できる。
[PMAX用] 低CPAサイト レポートで確認した、パフォーマンスの低い特定のサイト群。 P-MAXキャンペーンのパフォーマンスを直接的に改善する。
[業界] 競合・関連サイト 競合他社や、広告表示に不向きな業界関連メディアなど。 広告の表示先をより細かくコントロールできる。

このようにリストを分けておくと、キャンペーンの目的に応じて適用するリストを使い分けることができ、管理が非常に楽になります
また、一度設定して終わりではなく、最低でも月に1回はプレースメントレポートを確認し、リストを見直す習慣をつけましょう。

【応用編】プレースメント以外のP-MAX除外設定も使いこなす

P-MAXの配信精度を高めるためには、プレースメント除外だけでなく、他の除外設定も組み合わせることが有効です。
ここでは、代表的な2つの除外設定を紹介します。

ブランド関連のトラフィックを除外する(競合・自社ブランド)

P-MAXでは、特定のブランド名に関連する検索トラフィックを除外することができます。
これにより、以下のようなコントロールが可能です。

  • 競合ブランドの除外: 競合他社のブランド名で検索しているユーザーへの広告表示を避ける。
  • 自社ブランドの除外: すでに指名検索キャンペーンを別で実施している場合、P-MAXでは自社ブランド名を除外し、新規顧客の獲得に集中させる。

この設定はキャンペーン設定内の「ブランドの除外」から行うことができます。

アカウント単位・キャンペーン単位での「除外キーワード」設定

意図しない検索語句で広告が表示されるのを防ぐためには、「除外キーワード」の設定が有効です。

  • アカウント単位の除外: 「ツール」>「共有ライブラリ」>「除外キーワードリスト」から設定します。これはアカウント内の全キャンペーンに適用されます。
  • キャンペーン単位の除外: P-MAXでは原則アカウント単位での設定ですが、特定のキャンペーンのみで除外したい場合は、Google広告のサポートに連絡することで設定が可能です。

コンバージョンに繋がらないキーワード(例:「無料」「とは」「求人」など)を除外することで、広告費の浪費を防ぎましょう。

設定前に確認必須!プレースメント除外の注意点とトラブル対処法

プレースメント除外は強力な機能ですが、使い方を誤ると逆効果になる可能性もあります。
設定前に必ず以下の注意点を確認し、トラブルが起きた際の対処法も知っておきましょう。

注意点:アカウント全体への影響と機会損失のリスク

最も注意すべき点は、プレースメント除外がアカウント全体に影響することです。
例えば、P-MAXのために特定のニュースサイトを除外した場合、もし別で運用しているディスプレイキャンペーンでそのサイトが優良な配信先であったとしても、広告が表示されなくなってしまいます。

また、むやみに除外しすぎると、まだコンバージョンに至っていないだけで、将来的に有望な顧客が訪れる配信面までブロックしてしまい、機会損失に繋がるリスクもあります。除外は慎重に、データに基づいて判断しましょう。

トラブルシューティング:除外したのに表示される?リーチが激減した?

プレースメント除外でよくあるトラブルと、その対処法をまとめました。

トラブル内容 考えられる原因と対処法
Q. 除外したはずのサイトに広告が表示される
原因1:設定の反映に時間がかかっている
対処法:設定が反映されるまで最大24時間程度かかる場合があります。少し時間をおいてから再度確認してください。
原因2:URLの形式が違う
対処法:wwwの有無、httphttpsの違いなど、レポートに表示されているURLと完全に一致しているか確認してください。
Q. 設定後、広告の表示回数が急に減った
原因:除外範囲が広すぎる
対処法:広範囲なカテゴリ(例:ニュース全般)や、主要なサイトをまとめて除外していないか確認してください。除外リストを見直し、影響の大きそうなプレースメントを一度リストから削除して様子を見るなど、段階的に調整しましょう。

【独自ノウハウ】アドフラウド対策ツール「Spider AF」で除外を自動化&高度化

手動でのプレースメント管理には、手間がかかるだけでなく、巧妙化する広告不正(アドフラウド)を見抜けないという限界もあります。
無駄なクリックの中には、人間によるものではなく、ボットなどが自動的に広告費を搾取する「不正クリック」が相当数含まれているのが実情です。

そこでおすすめしたいのが、アドフラウド対策ツール「Spider AF」の活用です。
Spider AFを導入することで、手動では困難なレベルでの配信先の最適化と、広告費の保護が可能になります。

トラブル内容 考えられる原因と対処法
Q. 除外したはずのサイトに広告が表示される
原因1:設定の反映に時間がかかっている
対処法:設定が反映されるまで最大24時間程度かかる場合があります。少し時間をおいてから再度確認してください。
原因2:URLの形式が違う
対処法:wwwの有無、httphttpsの違いなど、レポートに表示されているURLと完全に一致しているか確認してください。
Q. 設定後、広告の表示回数が急に減った
原因:除外範囲が広すぎる
対処法:広範囲なカテゴリ(例:ニュース全般)や、主要なサイトをまとめて除外していないか確認してください。除外リストを見直し、影響の大きそうなプレースメントを一度リストから削除して様子を見るなど、段階的に調整しましょう。

手動でのプレースメント除外とレポート確認を継続しつつ、根本的な広告の質改善と費用対効果の最大化を目指すなら、Spider AFのような専門ツールの導入は非常に有効な一手です。

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まとめ:P-MAXのプレースメント除外をマスターして広告効果を最大化しよう

この記事では、P-MAXキャンペーンにおけるプレースメント除外の重要性から、具体的な設定方法、そして成果を最大化するための応用テクニックまでを解説しました。

プレースメント除外は、単に不要な配信面を削る「守り」の施策だけではありません。
無駄な広告費を削減し、捻出された予算を本当に価値のある配信面に再投資することで、キャンペーン全体の成果を底上げする「攻め」の最適化手法でもあります。

まずは、この記事を参考に、以下のステップから始めてみてください。

  1. プレースメントレポートを確認し、広告がどこに表示されているか把握する。
  2. 自社のブランド基準に合わないサイトや、明らかにパフォーマンスの低いサイトをリストアップし、除外設定を行う。
  3. 継続的にレポートを監視し、手動管理に限界を感じたら「Spider AF」のようなツールの導入を検討する。

P-MAXの自動化の力を最大限に活かしつつ、プレースメント除外で的確なコントロールを加えることで、広告効果の最大化を目指しましょう。

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