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【2025年最新ガイド】P-MAXの除外キーワード設定|無駄コスト削減でROIを最大化

【2025年最新ガイド】P-MAXの除外キーワード設定|無駄コスト削減でROIを最大化

「P-MAXキャンペーンの成果が思うように上がらない」
「意図しない検索語句で広告が表示され、無駄なコストがかかっている気がする」

Google広告のP-MAXキャンペーンは、AIによる強力な自動化でコンバージョンを最大化してくれる便利な機能です。
しかし、その一方で配信先を細かくコントロールしにくいという側面もあり、上記のような悩みを抱える担当者の方は少なくありません。

この記事では、P-MAXキャンペーンの運用効果を最大化するための「除外キーワード設定」に焦点を当てて解説します。
アカウント単位とキャンペーン単位での具体的な設定手順から、効果的なキーワードの選定術、さらにはブランドイメージを守るための高度な除外設定まで、2025年最新の情報を網羅しました。
この記事を読めば、あなたはP-MAXの自動化を味方につけ、広告のコントロールを取り戻し、無駄なコストを削減してROIを最大化する具体的な方法を身につけることができるでしょう。

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目次

そもそもP-MAXとは?除外キーワードが不可欠な理由

P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンは、一つのキャンペーンでGoogleのあらゆる広告枠(検索、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップ)に広告を自動配信できる統合型のキャンペーンです。
コンバージョン目標を設定するだけで、GoogleのAIが最適なユーザーに最適なタイミングで広告を届け、成果の最大化を目指します

これほど便利なP-MAXですが、AIの自動化にすべてを委ねると、意図しないキーワードで広告が表示されてしまうことがあります。
そこで重要になるのが、広告を表示させたくない語句を指定する「除外キーワード」の設定です。
除外キーワードを適切に設定することで、以下のような効果が期待できます。

期待できる効果 詳細
無駄な広告費の削減 商品やサービスと関連性の低い検索語句への広告表示を防ぎ、予算を本当に見込みのあるユーザーに集中させます。
コンバージョン率(CVR)の向上 購入意欲の低いユーザーへの表示を減らすことで、広告の費用対効果(ROI)が改善します。
ブランドセーフティの確保 ブランドイメージにそぐわないキーワードでの表示を防ぎ、企業のブランド価値を守ります。

このように、除外キーワードはP-MAXの自動化を補完し、キャンペーンの成果を飛躍的に高めるための「ガードレール」として機能するのです。

【関連記事】P-MAX広告とは?徹底解説&今すぐ使える活用法

P-MAXの除外キーワード設定方法|アカウント単位 vs キャンペーン単位

P-MAXキャンペーンで除外キーワードを設定するには、大きく分けて「アカウント単位」と「キャンペーン単位」の2つの方法があります。
どちらの方法を選ぶべきか判断するために、まずは両者の違いを比較してみましょう。

項目 アカウント単位 キャンペーン単位(推奨)
適用範囲 全キャンペーンの検索・ショッピング広告枠 特定のP-MAXキャンペーンのみ
設定場所 アカウント設定 各キャンペーンの設定画面
キーワード上限 1,000個 10,000個
マッチタイプ 完全一致のみ 部分一致、フレーズ一致、完全一致
使い勝手 全体に適用の際に便利 キャンペーン毎の柔軟な調整に最適

基本的には、より柔軟で細やかな設定が可能な「キャンペーン単位」での設定を推奨します。
次章から、それぞれの具体的な設定手順を解説していきます。

①アカウント単位での設定手順と注意点(上限1,000件・完全一致のみ)

アカウント単位の設定は、P-MAXを含むすべてのキャンペーンに共通して除外したいキーワードがある場合に有効です。
例えば、「無料」「中古」「評判」といった、どの商品・サービスでもコンバージョンに繋がりにくい語句をまとめて登録する際に便利です。

設定は以下の手順で行います。

  1. Google広告の管理画面にログインします。
  2. 画面右上の「ツールと設定」をクリックします。
  3. 「設定」列にある「アカウント設定」を選択します。
  4. 左側のメニューから「除外キーワード」セクションを開きます。
  5. 青い「+」ボタンをクリックし、除外したいキーワードを入力します。
  6. 「保存」をクリックして完了です。

【注意点】

  • 上限は1,000個: アカウント全体で登録できるキーワードは1,000個までです。
  • マッチタイプは完全一致のみ: 登録した語句と完全に一致する検索語句のみが除外対象となります。柔軟な除外設定には向いていません。

②【推奨】キャンペーン単位での設定手順(上限10,000件・マッチタイプ選択可)

特定のP-MAXキャンペーンに合わせて除外キーワードを細かく調整したい場合は、こちらのキャンペーン単位での設定が最適です。
2025年3月には多くのアカウントで利用可能となり、上限数も10,000件に引き上げられたため、非常に使いやすくなっています。

設定手順は以下の通りです。

  1. Google広告の管理画面で、左側のメニューから「キャンペーン」を選択します。
  2. 設定したいP-MAXキャンペーン名をクリックします。
  3. 左側のメニューから「キーワードとオーディエンス」>「検索キーワード:除外」を選択します。
  4. 青い「+」ボタンをクリックします。
  5. 「除外キーワードを追加」画面で、キーワードを入力します。
  6. マッチタイプ(部分一致、フレーズ一致、完全一致)を選択し、「保存」をクリックして完了です。

ここでは、広告の表示機会を逃さないためにも、各マッチタイプの特徴を正しく理解しておくことが重要です。

除外マッチタイプ 概要 設定例(除外KW:「青い スニーカー」)
部分一致 語順に関わらず、指定した単語がすべて含まれる検索語句を除外します。 スニーカー 青い レディース除外される
青い ランニングシューズ除外されない
フレーズ一致 指定した語句が同じ語順で含まれる検索語句を除外します。 安い 青い スニーカー除外される
青い レディース スニーカー除外されない
完全一致 指定した語句と完全に一致する検索語句のみを除外します。 青い スニーカー除外される
青い スニーカー 通販除外されない

最初は範囲の狭い「完全一致」や「フレーズ一致」から始め、検索語句レポートを確認しながら調整していくのがおすすめです。

効果を最大化する除外キーワード選定術

設定方法を理解したところで、次に重要になるのが「どのキーワードを除外すべきか?」という選定の視点です。
やみくもに除外すると、かえって有益な顧客を逃してしまう可能性もあります
ここでは、効果を最大化するための除外キーワード選定術を解説します。

まずはここから!検索語句レポートの確認・分析方法

除外キーワード選定の第一歩は、実際にどのような検索語句で広告が表示されているかを知ることから始まります
P-MAXキャンペーンでは「インサイト」から検索語句のデータを確認できます。

  1. 該当のP-MAXキャンペーンを選択します。
  2. 左側のメニューから「インサイト」をクリックします。
  3. 「検索語句のインサイト」のカードを探し、「インサイトをすべて表示」をクリックします。

ここには、ユーザーが検索した語句が「検索カテゴリ」としてグループ化されて表示されます。
このレポートを定期的にチェックし、以下の視点で分析しましょう。

  • コンバージョンに繋がっていないのに、表示回数やクリックが多い語句
  • 自社の商品やサービスとは明らかに無関係な語句
  • 想定ターゲットとは異なる層が検索していると思われる語句

これらの語句が、無駄なコストを発生させている可能性の高い除外候補となります。

除外すべきキーワードの具体例(指名・競合・低関連ワードなど)

検索語句レポートの分析と合わせて、あらかじめ除外しておくべきキーワードのパターンを知っておくと効率的です。
以下に代表的な例をまとめました。

除外キーワードのカテゴリ 具体例 目的
コンバージョンに繋がりにくい語句 無料, とは, やり方, DIY, 中古, 口コミ, 評判 購入意欲の低いユーザーへの広告表示を抑制し、費用対効果を高める。
自社ブランド名
(指名キーワード)
(自社名), (自社サービス名) 自然検索や別キャンペーンで獲得できるクリックをP-MAXで消費するのを防ぐ。
競合他社のブランド名 (競合会社名), (競合サービス名) 競合他社を探しているユーザーへの広告表示を避け、関連性の高いユーザーに絞る。
対象外のエリア名 東京(大阪で事業展開している場合) サービス提供エリア外からのクリックを防ぎ、広告費の浪費をなくす。
取り扱いのない商品・仕様 子供用(大人向け商品の場合), レンタル(販売のみの場合) 自社で提供できないニーズを持つユーザーへの無駄なアプローチをなくす。

キーワード以外も制御!P-MAXの精度を高める高度な除外設定

P-MAXキャンペーンのコントロールは、キーワード除外だけではありません。
広告が「どこに」表示されるかを制御することで、ブランドイメージを守り、さらに広告の精度を高めることができます
ここでは、一歩進んだ応用的な除外設定について解説します。

ブランドイメージを守る「ブランド適合性機能」(ブランド・コンテンツ除外)

「ブランド適合性機能」を使うと、ブランド価値を損なう可能性のある配信先を事前にブロックできます
設定はアカウント単位で行い、P-MAXを含むすべてのキャンペーンに適用されます。

  • ブランドの除外:
    特定の競合他社や、関連付けられたくないブランド名に関連するトラフィックへの広告表示を除外します。
  • コンテンツの除外:
    「ツールと設定」>「コンテンツ適合性センター」から、デリケートなトピック(例:「悲劇と紛争」「社会問題」など)や、特定のコンテンツタイプ(例:「埋め込み動画」「フレーム下のページ」など)への広告表示をまとめて除外できます。これにより、意図せず不適切なサイトに広告が表示されるリスクを大幅に低減できます。3

特定のサイトへの表示を防ぐ「プレースメント除外」

パフォーマンスが著しく低い、またはブランドイメージにそぐわない特定のWebサイト、YouTubeチャンネル、アプリがある場合は、「プレースメント除外」機能で個別に配信先から除外できます。

設定はアカウント単位で行います。

  1. 「ツールと設定」>「共有ライブラリ」>「プレースメント除外リスト」を選択します。
  2. 新しいリストを作成し、除外したいサイトのURLやYouTubeチャンネル名、アプリ名などを入力します。
  3. 作成したリストをアカウントに適用します。

定期的にプレースメントのパフォーマンスレポートを確認し、質の低い配信面をこのリストに追加していくことで、キャンペーン全体の健全性を保つことができます。

【独自対策】見えない脅威「アドフラウド」から広告費を守る方法

除外キーワードやプレースメントの設定でP-MAXを最適化しても、まだ見えない脅威があなたの広告費を蝕んでいるかもしれません。
それが「アドフラウド(広告不正)」です。
ボットや悪意のある人間によって、無効なクリックが意図的に発生させられ、広告費が浪費される問題です。

特にP-MAXは配信先が自動化されブラックボックス化しやすいため、どこで不正が発生しているか検知するのが非常に困難です。
2025年の調査では、運用型広告費の約5.1%、国内で推定1510億円もの被害がアドフラウドによるものと報告されています。

この見えない脅威への対策として有効なのが、アドフラウド対策ツール「Spider AF」の導入です。

Spider AFの主な機能と効果 詳細
アドフラウド対策 Botや競合からの不正クリックをリアルタイムで検知・ブロックし、広告費の浪費を防ぎます。
ブランドセーフティ対策 不適切なサイトへの広告掲載を自動で防ぎ、ブランドイメージを保護します。
フェイクリード対策 不正なフォーム送信などをブロックし、営業リソースを質の高いリードに集中させます。
効果の可視化 ブロックによって削減できた広告費をダッシュボードで明確に把握でき、ROIの改善を実感できます。

実際に、エン・ジャパン株式会社では、Spider AFの導入により年間1.5億円の被害リスクを可視化し、広告費の無駄を大幅に削減することに成功しました。
P-MAXの運用において、Google広告内の設定だけでなく、こうした外部ツールによる防御策を講じることが、真のROI最大化に繋がるのです。

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【関連記事】自社ブランドの価値を守る!年間1.5億円の被害を防いだ無効トラフィック対策

まとめ:P-MAXを正しく制御し、広告成果を最大化しよう

本記事では、P-MAXキャンペーンにおける除外キーワード設定を中心に、広告のパフォーマンスを最大化するための具体的な手法を解説しました。

  • P-MAXの除外キーワード設定には「アカウント単位」と「キャンペーン単位」があり、柔軟な「キャンペーン単位」が推奨される。
  • 効果的なキーワード選定は「検索語句レポート」の分析から始まる。
  • キーワードだけでなく「ブランド適合性機能」や「プレースメント除外」で配信面も制御することが重要。
  • 見えないコスト流出を防ぐ「アドフラウド対策」も、ROI最大化には不可欠な視点である。

P-MAXは、すべてをAIに任せる「全自動」ツールではありません。
除外設定という「手動のガードレール」を人間が適切に設けることで、AIはその真価を最大限に発揮します

まずはこの記事を参考に、自社のP-MAXキャンペーンの検索語句レポートを確認し、無駄なコストに繋がっていそうなキーワードを除外することから始めてみてください。
その一歩が、あなたの広告成果を大きく飛躍させるきっかけとなるはずです。

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今回のSpider AFでの調査では2024年の1年間で解析したウェブ広告の41億件以上のクリックのうち、約5.12%にあたる2億1,241万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ106億2,066万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております

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