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インストールファームか否かの見分け方
こちらのブログにある別の記事にも書きましたが、「インストールファーム」や「クリックファーム」というものは、大量のスマートフォンを用いて、ただひたすらに人海戦術のような形でクリックやインストールを行うものになります。
最近ではシステムを組んでいることもありますが、基本的には人が行っていると考えて良いと思います。
またこれらの行為は日本などでは基本行われていません。
それはなぜだと思いますか?
その理由は、人件費が高いことにあります。
日本をはじめとする先進国などでこのようなことを行おうと考えても、十中八九そのための人件費のが高くついてしまい、意味がありません。
そのような理由から、人件費の安い東南アジアの国々や中国などでインストールファームが組織されることが多いです。
さて、ここで終わってしまいますと
ただのアドフラウドの種類の紹介という形になってしまうのですが
今回は、我々のサービスであるSpiderAFでは、どのようにしてこちらを不正と判定しているかまで説明していきたいと思います。
別の記事で「デバイス情報」や「OS」からアドフラウドの可能性が高いものを見つける
方法をお話しましたが、今回はまた別の形での判別方法をお話します。
*Mean Time To Installで判断
MTTIとは
(Mean Time To Installの略でして
その広告の最終クリックから、アプリインストール後の初回起動までに掛かった時間のことを指します。)
我々はインストールファームが行われているか否か判別する為に
MTTIという指標を中心に、他にも端末のOS情報や端末自体の情報など他にもいくつかの項目に注目します。こちらは他の記事にまとめてありますので良かったら参考にしてみてください。
では、まずこちらのあります下の図ですが、こちらは正常なサイトと判断されたものになります。
ピークのくる位置にも一般的なものとなっていますし、他の時間のバランスを考えても、非常に良い形だと思われます。
次のこちらの図ですが、こちらは先ほどのものと比べてどうでしょうか?
実はこちらは全てのインストールが1分から5分の間に行われているのです。
通常であればここらへんにピークがくることはあっても、全てがこの中に収まるということは考えられません。
このような形になる理由は、おそらくマニュアルが使われているからになります。
労働単価が安い人間を複数人動かすには、一人一人に指示をするよりも簡単なマニュアルを作成し、その通りに動いてもらったほうが楽ですよね。
しかしあくまで簡単なマニュアルでなくては理解できないので、高度な動きなどは指示できません。なので例えば「すべての端末を1分おきに操作しインストール」というような形で指示をすることになります。
その結果として、上のようなグラフが出来上がることになります。
またそれ以外にも、上記ようなグラフになっている際は、端末自体であったり、その端末の言語設定であったりなど、様々なポイントでアドフラウドの傾向がみてとれます。
というような形でアドフラウドというものは様々な視点からその可能性を見つけることができます。
あとは大事になってくるのが、その対策を行うか行わないかという行動のみになってきます。
もし今回の話を聞いて、少し興味を持ってくださった方がいましたら、まずはトライアルからでもいいので、一緒にアドフラウド対策をはじめませんか。