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【1月27日】最新グローバルアドテクニュースまとめ:ドメインスプーフィング問題 – クリック詐欺過去最多 – 人気ビジネスSNS、広告パフォーマンス詐欺で提訴
マーケターを悩まし続けるドメインスプーフィングにご用心
近年、インターネット上で簡単に他の人物やサイトになりすませる時代になり、デジタル広告の貴重な広告予算を盗む偽ウェブサイトが大量に作られています。偽ウェブサイトは、入札要求に虚偽の情報を使用するだけで正当なサイトになりすますことができます。訪問者を装ったボットなどが偽ウェブサイトをChrome、Safari、Firefoxであると言うことで、本物のブラウザになりすますことができます。
マーケターや広告主はアドフラウドが何になりすますかを警戒することで、メディア購入の仕方を変えることができ、実際の広告ターゲットユーザーによって使用されている有効なウェブサイトやアプリ、本物のパブリッシャーから広告を購入することが可能になります。また、プログラマティックチャンネルでの不正行為を回避するのに役立ちます。
アドフラウドの行動を察知することで、デジタルマーケティングキャンペーンにおける詐欺行為を把握することができます。アナリティクスの異変に気づいた場合、不正行為がどこから来ているのかを特定し、不審な特徴を示しているドメインやアプリを広告キャンペーンから除外設定できます。
パンデミックでクリック詐欺のレベルが過去最高に
過去12ヶ月間、ユーザーの需要順位が変化し、サイバー犯罪者がクリック詐欺で企業から数百万ドルを騙し取る行為が倍増し、中小企業の年間平均被害額はおよそ100万円、大企業の場合は最大7,300万円に達している。検索クリック全体のうち11%が不正クリックで、コネクテッドTVキャンペーンでは17%、ディスプレイ広告キャンペーンでは36%まで増加しています。
2021年以降、クリック詐欺は前年比で約13%増加すると予測されており、その増加の大部分はコネクテッドTVに偏るものと見られています。
引用先:https://www.computerweekly.com/news/252495011/Click-fraud-levels-reach-new-heights-in-pandemic
LinkedIn、広告パフォーマンス詐欺で提訴
アメリカのヘルステック企業Synergy RX PBM LLC(シナジー)は木曜日、LinkedIn Corporationに対して訴訟を起こし、広告システムの欠陥により、広告主により多くの広告を購入させ、通常よりも多くの広告費を支払わせたと主張しています。
LinkedInは主に広告販売で収益を得ており、訴状では、「各リアルタイムオークションの入札においては、異なる広告主の特定のメトリック(インプレッション、ビデオビュー、クリックなど)に対する希望単価に基づいて、LinkedInのソフトウェアが特定のターゲットにどの広告をどの価格で表示するかをプログラムで決定している」と説明しています。
広告主は、LinkedInのCampaign Managerツールで広告パフォーマンスが測定でき、派生メトリックに加えて、広告ごとのインプレッション、ビデオビュー、クリック数を見ることができますが、表示されているメトリック以外のデータの監査や検証に必要なシステムにアクセスできません。
2020年11月、LinkedInは同年8月に計測エラーが発見されたことを発表しました。インフレしたメトリックは2年間で、41万8,000人の広告主に被害を与えたと見られています。LinkedInはインフレしたメトリックが利益を押し上げたため、エラーを修正せず広告主にクレジットを発行したとの疑惑があります。シナジーは裁判所に対し、LinkedInの監査を実施し、LinkedInがシステムのメトリックがインフレを引き起こしたエラーを迅速に検出し、修正するよう要求しています。
引用先:https://lawstreetmedia.com/tech/linkedin-sued-over-ad-performance-fraud/
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