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ARPUとは?計算式・ARPPU/ARPAとの違い・向上施策を解説

ARPU(Average Revenue Per User)とは、1ユーザーあたりの平均売上を示す指標で、計算式は「ARPU=売上 ÷ ユーザー数」です。「アープ」とも呼ばれ、SaaS・サブスクリプションサービス・アプリなど継続利用が前提のビジネスで、収益性を測る重要なKPIとして使われています。本記事では、ARPUの意味・計算式、ARPPU・ARPAとの違い、ビジネスモデル別の算出方法、ARPUを向上させる5つの方法までを解説します。
ARPU(アープ)とは
ARPUとは、ある期間の総売上を、その期間のユーザー数で割った「1ユーザーあたりの平均売上」を示す指標です。もともとは通信キャリア業界で契約者1人あたりの月間売上高を評価するために使われてきましたが、現在ではSaaS・サブスクリプション型サービス・モバイルアプリなど、継続利用を前提とするビジネスモデル全般で収益性を測るKPIとして活用されています。
- ARPU=売上 ÷ ユーザー数
例えば月間売上が200万円、月間アクティブユーザー数が2,000人の場合、ARPUは「2,000,000 ÷ 2,000=1,000円」です。新規顧客の獲得が年々難しくなるなかで、既存ユーザー1人あたりの売上を高めることが事業成長の鍵となるため、ARPUは多くのSaaS・アプリ事業者にとって重要な指標になっています。
「アープ」とも呼ばれる?ARPUの読み方
ARPUは「アープ」と読まれることが多い指標です。「Average Revenue Per User」の頭文字を取った略語で、そのままアルファベットで「エーアールピーユー」と読むケースもありますが、業界内では「アープ」という略称が広く定着しています。会議や資料の中で「アープを上げる」「アープが伸びている」といった表現を見聞きした場合、いずれもARPUを指しています。
ARPU・ARPPU・ARPAの違い
ARPUと混同されやすい指標に、ARPPU(Average Revenue per Paid User)とARPA(Average Revenue per Account)があります。いずれも「1単位あたりの平均売上」を示す点は共通していますが、その「1単位」が何を指すかが異なります。
| 指標 | 正式名称 | 対象 | 計算式 |
|---|---|---|---|
| ARPU | Average Revenue Per User | 無料ユーザーを含む全ユーザー | 売上 ÷ ユーザー数 |
| ARPPU | Average Revenue per Paid User | 課金ユーザーのみ | ARPU × PUR(課金ユーザー率) |
| ARPA | Average Revenue per Account | 1アカウント(契約単位) | 売上 ÷ アカウント数 |
ARPPUはARPUを課金ユーザー率(PUR)で割ることで算出でき、「ARPU=ARPPU×PUR」という関係にあります。無料ユーザーが多いサービスほど、ARPUとARPPUの差は大きくなります。一方ARPAは、BtoB SaaSのように1つの契約アカウントを複数人(複数ユーザー)で利用するケースで重視され、「1ユーザーあたり」で見るか「1契約アカウントあたり」で見るかによって数値の意味合いが変わる点に注意が必要です。
ビジネスモデル別ARPUの計算方法
ARPUの基本計算式は「売上 ÷ ユーザー数」ですが、収益構造がビジネスモデルごとに異なるため、より実態に即した計算式も使われます。
| ビジネスモデル | 計算式 | 補足 |
|---|---|---|
| 表示型広告モデル | ARPU=エンゲージメント × CPM | CPM(インプレッション単価)が高いほどARPUも上がりやすい |
| クリック型広告モデル | ARPU=CPC × CTR | クリック単価・クリック率の両方が影響する |
| 課金モデル(サブスク等) | ARPU=ARPPU × PUR | 課金単価と課金ユーザー率の掛け算で決まる |
計算例:表示型広告モデルの場合
例えば、CPMが200円(1インプレッション当たり単価0.2円)、1日の1ユーザーあたりの広告表示回数が平均30回の場合、1ユーザーあたりの1日の広告収益(ARPU)は「0.2円 × 30回=6円/日」です。
計算例:課金モデルの場合
ソーシャルゲームのように無料ユーザーと課金ユーザーが混在するサービスでは、課金するユーザーの割合(PUR)と、課金するユーザーの平均課金額(ARPPU)からARPUを求めます。課金ユーザーの割合が25%、課金ユーザーの平均課金額が1万円/月の場合、ARPUは「10,000円 × 25%=2,500円/月」です。この考え方は、チャーンレート(解約率)の改善と合わせて、SaaS事業のKPI設計でもよく使われます。
ARPUを向上させる5つの方法
新規顧客の獲得コストが上がり続けるなかで、既存ユーザー1人あたりの収益(ARPU)を高めることは、事業成長における重要な打ち手です。ARPUを向上させる代表的な方法を5つ紹介します。
1. 顧客ロイヤリティの向上
NPS(Net Promoter Score)などの指標を活用し、顧客満足度を継続的に計測・改善することで、顧客ロイヤリティを高めます。例えば、好意的な回答が60%、中立が25%、批判的が15%の場合、NPS=60-15=35と算出できます。ロイヤリティが高い顧客ほど、継続利用や上位プランへの移行につながりやすくなります。
2. 購入頻度の向上
既存顧客の購入・利用頻度を高める施策(リマインドやレコメンドなど)は、直接的にARPUの向上につながります。
3. 課金ポイントの見直し
ユーザーが価値を感じるタイミングで課金導線を設計し直すことで、無理なく課金意欲を高めます。
4. 無料ユーザーとの機能差別化
無料プランと有料プランの機能差を明確にすることで、有料転換(コンバージョン)を後押しします。
5. アップセル・クロスセル
既存顧客に上位プランや関連商品を提案するアップセル・クロスセルは、1人あたりの売上を直接的に押し上げる手法です。LTV(顧客生涯価値)を高める施策とも重なる部分が多く、あわせて設計することで収益改善効果を最大化しやすくなります。
まとめ:ARPUは既存ユーザーの収益性を測る指標
ARPU(アープ)は「売上 ÷ ユーザー数」で求められる、1ユーザーあたりの平均売上を示す指標です。課金ユーザーのみを対象とするARPPU、1アカウントあたりで見るARPAとは対象が異なるため、自社のビジネスモデルに応じて使い分けることが重要です。ARPUを高めるには、顧客ロイヤリティの向上・購入頻度の向上・課金ポイントの見直し・機能差別化・アップセル/クロスセルの5つの打ち手が有効です。ARPUの改善は、BtoBマーケティングのKPI設計全体の中でも重要な位置を占めます。
ARPUに関するよくある質問
ARPUとARPPUの違いは?
ARPU(Average Revenue Per User)は無料ユーザーを含む全ユーザーを対象にした1人あたりの平均売上、ARPPU(Average Revenue per Paid User)は課金ユーザーだけを対象にした1人あたりの平均課金額です。ARPPUはARPUを有料会員率(PUR)で割ることで算出でき、「ARPU=ARPPU×PUR」という関係にあります。無料ユーザーが多いサービスほど、ARPUとARPPUの差が大きくなります。
ARPUの読み方は?
ARPUは「アープ」と読まれることが多い指標です。「Average Revenue Per User」の頭文字を取った略語で、そのままアルファベット読みで「エーアールピーユー」と呼ばれることもあります。どちらの読み方も広く使われており、意味は同じです。
ARPUの計算式は?
ARPUの基本計算式は「ARPU=売上 ÷ ユーザー数」です。例えば月間売上200万円・月間アクティブユーザー数2,000人なら、ARPUは2,000,000 ÷ 2,000=1,000円です。ビジネスモデルによっては「ARPU=ARPPU×PUR(課金モデル)」「ARPU=エンゲージメント×CPM(表示型広告)」「ARPU=CPC×CTR(クリック型広告)」のように、収益構造に応じた計算式も使われます。
ARPUとARPAの違いは?
ARPU(Average Revenue Per User)は1ユーザーあたりの平均売上、ARPA(Average Revenue per Account)は1アカウントあたりの平均売上です。BtoB SaaSのように1つの契約アカウントを複数人(1ユーザー)で利用するケースでは、ARPUとARPAの値が大きく異なるため、自社のビジネスモデルに合わせてどちらを重視するか使い分ける必要があります。
ARPUを上げるにはどうすればいい?
ARPUを上げる主な方法は、①顧客ロイヤリティの向上(NPSなどで満足度を計測し改善につなげる)②購入頻度の向上③課金ポイントの見直し④無料ユーザーとの機能差別化⑤アップセル・クロスセルの5つです。新規顧客の獲得が難しくなるフェーズでは、既存ユーザー1人あたりの売上を高めるこれらの施策が収益改善の中心になります。
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