株式会社Spider Labs(東京都港区、代表取締役社長:大月 聡子、スパイダーラボズ 以下Spider Labs)は、国内最大級のアドフラウド対策ツール「Spider AF(スパイダーエーエフ)」をヤフー株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 川邊 健太郎、以下、Yahoo! JAPAN)の広告配信サービス「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(以下、ディスプレイ広告)」に提供を開始しました。
• サービス提供の背景
2019年国内のデジタル広告費は2兆1,048億円(※1)に上り、テレビを初めて上回り急速に発展を遂げる一方、アドフラウド(※2)やブランドセーフティ(※3)といった広告の品質において、多くの課題を抱えています。Spider AFで検知したアドフラウド被害額は、半年間(2020年1月から6月)で約38.5億円となり、国内の被害は何十倍にも及ぶと予測されます。(※4)
これまでYahoo! JAPANは、独自のアドフラウド対策を行っていましたが、ディスプレイ広告のアプリ配信面の拡充において広告配信前の対策を強化すべく、今回のサービス提供に至りました。
Spider AFのデータを参考にすることで検知精度の高いアドフラウド対策を実現し、広告品質のダイヤモンドで定義している価値の一つ「ブランド価値とメディアの信頼性の担保(不正の排除)」を高めます。今後もYahoo! JAPANとSpider Labsは、インターネット広告業界の透明性の確保と健全かつ永続的な発展に向けて取り組んでまいります。
(※1)株式会社 電通「2019年 日本の広告費」(https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html)
(※2)アドフラウド(広告詐欺)とは、デジタル広告配信において人間がアクセスしたように見せかけて広告を表示させ、広告費を詐取する不正行為のこと。
(※3)ブランドセーフティとは、ブランドを毀損する不適切なページやコンテンツに広告が表示されるリスクから、安全性を確保する取り組み。
(※4)Spider AF「アドフラウド調査レポート 2020年上半期」(https://jp.spideraf.com/adfraud-report-whitepaper-2020-08)
• 広告品質のダイヤモンドについて
Yahoo! JAPANは、日本のインターネット広告業界が抱えるアドフラウドやブランドセーフティなどの課題に向き合い、広告品質に関するグローバルスタンダードを参考に、 独自の“広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”を定義しました。今回の取り組みは、6つの対策の中のアドフラウド対策とブランドセーフティ(適切な配信面)に当たります。(https://marketing.yahoo.co.jp/service/quality_diamond.html)
- 3つの価値
- 適正な広告効果の可視化
- ブランド価値とメディアの信頼性の担保(不正の排除)
- ストレスのない広告体験の提供
- 6つの対策
- ビューアビリティ(視認性)
- アドフラウド対策
- ブランドセーフティ(適切な配信面)
- プライバシーへの配慮
- 最適な広告フォーマット
- アドクラッター対策