株式会社Spider Labs(東京都港区、代表取締役社長:大月 聡子、スパイダーラボズ 以下Spider Labs)は、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会(以下JAA)Web広告研究会が日本のデジタル広告の健全化に向けて発足した「ネット広告健全化推進プロジェクト」に参画したことをお知らせします。このプロジェクトは、アドベリフィケーションを牽引する国内のリーディングカンパニー5社、Integral Ad Science Japan株式会社、DoubleVerify Japan株式会社、日本オラクル株式会社、モメンタム株式会社が参画しており、市場での競争関係を超えて、日本のデジタル広告市場の健全化に取り組んでまいります。
【プロジェクト発足の背景】
昨今のデジタル広告に対する生活者の不信感は高まっており、各メディアでも報道されるようになりました。JAAは昨年アドバタイザー宣言を出し、デジタル広告の信頼性を担保するための議論を継続しています。しかしながら、広告主も含め、その広告活動に関わるパートナーの多くは、まだデジタル広告の健全化の取り組みを推進しきれていません。そこで、広告主とその広告活動に関わる全てのパートナーに向けて、正しく広告価値毀損を測定することなど、アドベリフィケーションの仕組みを活用することの重要性について広く啓発を行っていきます。
【アドベリフィケーション(Ad verification)とは】
DSPやアドエクスチェンジを通じて配信される広告が、広告主の意図・条件に沿ったサイトや場所に掲載されているかを検証する機能です。条件に基づき不適当な掲載先を除外することができます。アドベリフィケーションは、大きく分けて3つにカテゴライズされています。
ビューアビリティ(Viewability)
ユーザーのデバイスに配信された広告が視認可能な状態にあることをいいます。
ブランドセーフティ(Brand safety)
ブランドを棄損する不適切なページやコンテンツに広告が表示されるリスクから、安全性を確保する取り組みです。
アドフラウド(Ad fraud)
自動化プログラム(bot)などによって無効なインプレッションやクリックを発生させ、広告主から不当に広告収入を得る悪質な行為です。
【今後の活動について】
アドベリフィケーションの重要性を広く啓蒙すべく、定期的にセミナーを開催していきます。詳しくはWeb広告研究会ウェブサイトをご覧ください。(http://www.wab.ne.jp/)
【Web広告研究会について】
Web広告研究会は、1999年4月、社団法人 日本広告主協会 ディジタルメディア委員会内の研究会を母体として発足しました。 (注:日本広告主協会は現在、日本アドバタイザーズ協会に名称変更)
「インターネット広告に関わる全ての関係者のための情報交流の場」として、インターネット上の広告展開における様々な課題について、広告主と関連企業・団体(広告会社、メディアレップ、媒体社、調査会社、システム提供会社など)が共通の場で研究活動を行うことにより、インターネット上の広告の健全な発展を促進することを目的としています。