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PPC広告とSEOの違いとは?それぞれのメリットや選び方を解説!

PPC広告とSEOの違いとは?それぞれのメリットや選び方を解説!
PPC広告とSEOの違いとは?それぞれのメリットや選び方を解説!
目次

どちらも検索エンジンを使ってアクセスを集めるマーケティング手法ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、まずは両者の特徴を把握することが大切です。
 

今回はPPC広告とSEOにはどんな違いがあるのか、それらはどのような基準で選ぶべきなのかを解説していきます。

企業の広告担当者や広告運用をしているマーケターは必ず押さえておくべき内容といえるでしょう。

PPC広告(リスティング広告)とは

まずはPPC広告とはなにかを確認しておきましょう。

PPC広告とは「Pay Per Click(ペイパークリック)」の頭文字を取ったもので、クリックされるごとに課金される広告を指します。

PPC広告には「リスティング広告(検索連動型広告)」や「ディスプレイ広告」などいくつか種類がありますが、とくにリスティング広告のことを指して使われるケースが多くみられます。

それではリスティング広告とは、いったいどういうものなのでしょうか。

GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンでキーワード検索を行うと、検索結果ページの上部や下部にテキスト広告が表示されます。

これらがリスティング広告にあたるものです。
 

この広告を検索ユーザーが1回クリックするたびに広告費が発生します。

逆に言えば、PPC広告は広告が表示されるだけでは広告費は発生しません。

そのため露出するだけで費用が発生するバナー広告などと比べると、比較的安価に運用が可能です。 

SEOとは

続いてSEOです。SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。

たとえば「PPC広告とは」「SEOとは」などの検索キーワードに対して適切なコンテンツを作成することで、検索エンジンでそのキーワードが検索された際に自サイトの上位表示を狙います。 

以下の画像は、Google検索で「PPC広告とは」というキーワードで検索したときの検索結果画面です。

このように、先ほど説明したリスティング広告の下にSEOコンテンツが表示されます。

なお検索エンジンにはGoogleやYahoo! JAPAN、Bingなどさまざまな種類がありますが、2021年2月時点における日本の検索エンジンシェアは約90%がGoogleです(YahooはGoogleの検索アルゴリズムを採用)。

そのため「SEO=Google検索エンジンの対策」と考えて問題ないでしょう。

SEOコンテンツのような、広告などを含まない検索エンジンによる純粋な検索結果は「オーガニック検索(自然検索)」とも呼ばれ、このオーガニック検索の上位を取れるかどうかがサイトのアクセス数に大きく影響します。

なお検索順位を決めるアルゴリズムは公開されていませんが、たとえば「コンテンツの内容・構成」「他サイトからの被リンク数」「ページの表示速度」などは検索順位に影響する代表的な要素として知られています。

SEO対策に使うべきツールに関しての記事はこちら↓

【関連記事】SEO(SEM)対策に使うべき11つのキーワード選定ツール

PPC広告(リスティング広告)とSEOの違い

PPC広告とSEOの違いを具体的にみていきましょう。

以下の表は、両者の違いを端的にまとめたものです。

それでは、この5つの違いについて詳しく解説していきます。
 

表示場所

まずは表示場所に違いがあります。

どちらも検索結果画面に表示される点では同じですが、前述のとおりPPC広告は広告枠に掲載され、SEOコンテンツはオーガニック検索枠に掲載されます。
 

PPC広告のほうがSEOコンテンツよりも上に表示されるため、検索ユーザーの目に最初に入りやすいのはPPC広告です。

クリック率

またクリック率にも違いがあります。

検索ユーザーの目に最初に入りやすいのはPPC広告のほうですが、クリック率が高いのは実はSEOコンテンツのほうです。

実際にPPC広告とSEOコンテンツのクリック率を比べてみましょう。

まずPPC広告についてはWordstream社が公表しているデータによると、Google検索におけるリスティング広告の平均クリック率は業界全体で3.17%です。

クリック率がもっとも高いのは「デート&出会い」系の業界で6.05%、クリック率がもっとも低いのは「技術」系の業界で2.09%となっています。

一方SEOコンテンツのクリック率はどうでしょうか。

SISTRIX社が公開した2020年7月時点における、検索順位別のクリック率は以下のとおりです。

検索順位クリック率

1位:28.5%

2位:15.7%

3位:11.0%

4位:8.0%

5位:7.2%

6位:5.1%

7位:4.0%

8位:3.2%

9位:2.8%

10位:2.5%

上記のとおりSEOコンテンツの検索1位は28.5%、検索2位は15.7%、検索3位は11.0%のクリック率であり、リスティング広告の平均クリック率3.17%を大きく上回る数値となっています。

SEOの方がクリック率の高い理由としては、「広告を嫌う検索ユーザーが多い」という点が挙げられるでしょう。

SEOコンテンツはタイトルや記事内の文章に広告感が少なく、検索ユーザーのストレスが低いためクリックされやすいのです。

ただしこれはあくまで検索上位に表示された場合の話であり、検索順位が低ければPPC広告のほうがクリック率は高くなります。

費用

PPC広告は広告の一種なので、運用には当然費用がかかります。

表示されるだけなら無料ですが「Pay Per Click」の名前どおり、広告が1回クリックされるたびに広告費が発生します。

一方、SEOは検索上位に表示されてもクリックされても費用は発生しません。

ただし掲載自体に費用はかからないものの、コンテンツを制作するうえでは人件費や外注費などは必要です。

アクセスが集まるまでにかかる時間

両者でアクセスが集まるまでにかかる時間が大きく異なる点にも注意しましょう。

PPC広告はキーワードや入札金額などの設定さえ終わればすぐに表示されます。

つまり広告を出稿したその日からアクセスを集めることができるのです。

一方でSEOの上位表示には時間がかかります。

一般的には、検索順位が上がるまでには公開後3か月〜半年ほどの期間が必要と言われています。

競合がたくさんいるようなキーワードであればさらに長い期間がかかることもあり、上位表示されるまではアクセスをほとんど集められません。 

運用の安定度

PPC広告は費用を負担して広告を掲載する方法であるため、ある程度狙った掲載位置にすぐに表示させられます。

また広告の掲載場所が大きく変動することも起こりづらいでしょう。

SEOはGoogleの検索アルゴリズムが掲載順位を決めているため、狙った場所に表示させるのは至難の業です。

また検索アルゴリズムのアップデートは頻繁に起こっているため、一度上位に表示させられたとしても、それをいつまで維持できるかはまったく予想できません。

PPC広告(リスティング広告)とSEOの選び方

PPC広告とSEOの違いは前述のとおりですが、大切なのは「PPC広告とSEOはどちらを選べばよいのか?」という点です。

ここではそれぞれの最適な選び方を紹介します。

PPC広告(リスティング広告)を選ぶべきケース

以下に該当するケースは、PPC広告を選ぶべきといえるでしょう。

  • すぐに効果を出したい
  • リソースに余裕がない 

PPC広告の最大の特徴は、費用さえ負担すればすぐに広告を表示させられることです。

短時間で効果を出したい場合や、キャンペーンに合わせて集客を行いたい場合などはPPC広告が向いています。

また自社のリソースに余裕がない場合もPPC広告は有効でしょう。

SEOで上位表示を狙う場合は、サイト設計からキーワードの競合調査、記事を書くライターの選定などやるべきことはたくさんあります。

PPC広告なら簡単な広告設定のみですぐに表示が可能なため、SEOコンテンツをじっくり育てるだけのリソースがない場合にも最適な手法といえるでしょう。

SEOを選ぶべきケース

続いて、以下に該当するようなケースではSEOを選ぶべきです。

  • ブランディングや見込み客の獲得を長期的に実施したい
  • リソースに余裕がある 

SEOは上位表示させるまでには時間がかかるものの、上位表示に成功すれば継続的にアクセスを集め続けられます。

検索ボリュームの多いキーワードで検索1位や2位を獲得できれば大量の検索流入を得られるため、自社のブランディングにもつながるでしょう。

また広告出稿では購買意欲の高いユーザーに対して広告を出すことが多くなりますが、SEOは狙うキーワード次第で「将来的にはそのサービスが必要かもしれない」といったユーザーにもリーチが可能です。

普段は広告をあまりクリックしないユーザー層も含め、幅広い見込み客を獲得できます。

PPC広告(リスティング広告)とSEOの併用

ここまでPPC広告を選ぶべきケースとSEOを選ぶべきケースをそれぞれ説明してきましたが、「PPC広告とSEOの併用」も一つの選択肢です。

両者をどのように併用するかはいくつかのパターンがありますが、たとえば以下の方法も効果的でしょう。

  1. すぐに効果を検証しやすいPPC広告を出稿し、どのキーワードが成果につながりやすいのかを把握する。
  2. 成果につながりやすいキーワードがわかったら、そのキーワードでSEOコンテンツを作成しオーガニック検索での上位表示を目指す。 

このようにすぐに効果を検証できるPPC広告と、長期的にアクセスを集め続けられるSEOの併用によって効率的に事業を展開できます。

「どちらか一つだけ」と決めずに、PPC広告とSEOの併用も柔軟に検討していきましょう。

まとめ

今回はPPC広告とSEOの違いや、どちらの手法を選ぶべきについて解説しました。

PPC広告とSEOにはそれぞれ得意・不得意な領域がありますので、打ち出したいキャンペーンや自社のリソースなどを総合的に考えて判断することが重要です。

またWebマーケティングそのものにこれから新しく取り組むという場合であれば、PPC広告・SEOの代行会社への依頼も検討していくとよいでしょう。 

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